ヘルマン・バウマン
L・モーツァルト/室内シンフォニア、狩のシンフォニア |
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CD(PILZ ACANTA 442169-2)2枚組
CD1 L・モーツァルトの作品集
1.2つのホルンの為の協奏曲変ホ長調
2.室内シンフォニア ニ長調
3.シンフォニア・ブルレスカ ト長調
4.狩のシンフォニア ト長調
ヘルマン・バウマン(ホルン)(1、2&4)
マイ―ル・サカール(ホルン)(1&4)
クリストフ・コーラー(ホルン)(4)
ジャン=ピエール・ルペティ(ホルン)(4)
ヤープ・シュレーダー(ヴァイオリン)(2)
ヤープ・シュレーダー指揮
アムステルダム合奏団(1〜4)
録音 1972年
CD2ドイツの室内楽作品
1.フランツ・ビューラー/グランド・ソナタ変ホ長調
〜ピアノ、クラリネット、2つのホルンと
弦楽四重奏のための
2.F・H・グラーフ/フルート四重奏曲第2番ト長調
3. 〃 /フルート四重奏曲第3番ハ長調
コンソルティウム・クラシクム
ウェルナー・ゲヌイト(ピアノ)(1)
ディーター・クレッカー(クラリネット)(1)
ウェルナー・マイエンドルフ(ホルン)(1)
ニコラウス・グリューガー(ホルン)(1)
ライナー・クスマウル(ヴァイオリン)(1)
ジャック・ホルトマン(ヴァイオリン)(1)
ユルゲン・クスマウル(ヴィオラ)(1)
アンナー・ビルスマ(チェロ)(1〜3)
フランス・フェスター(フルート)(2&3)
ヤープ・シュレーダー(ヴァイオリン)(2&3)
ヴィール・ペーテルス(ヴィオラ)(2&3)
録音 1972年
このアルバムにはアウクスブルク生まれのレオポルド・モーツァルトの作品と18世紀ドイツの作品が収録されています。
レオポルド・モーツァルトの「2つのホルンの為の協奏曲変ホ長調」はこのバウマンらの録音が世界初のようです。バウマンのホルンは透明感豊かでドイツのホルンの最も象徴的な響きを出していた頃の録音です。アムステルダム合奏団の響きも素晴らしいものです。バウマンとサカールの演奏は3つ楽章を通して良い和音を聞かせてくれます。
「室内シンフォニア」はホルン、ヴァイオリン、2つのヴィオラと通奏低音で演奏されます。この作品はホルン協奏曲二長調の原曲でヴァイオリン・ソロがあり協奏曲には含まれない「メヌエット」があって4つの楽章で構成されています。この作品はホルン五重奏曲といってもよいほどですが、バウマンの魅力がたっぷり味わえます。なおこの「室内シンフォニア」だけはこのアルバムが初CD化になります。
「シンフォニア・ブルレスカ」は2つのヴィオラ、2つのチェロ、ファゴットとコントラバスによる演奏で4つの楽章で構成されています。中低音楽器による編成は重厚な響きになります。第2楽章の「メヌエット」はなんともこっけいに聞こえますが楽しい音楽です。
「狩のシンフォニア」は4つのホルン、弦楽、ティンパニと通奏低音による演奏です。狩のファンファーレを4つのホルンで、鉄砲の音をティンパニで表現しています。レオポルド・モーツァルトの代表作といっても良い作品で華やかな響きが特徴です。この演奏また見事な響きです。
CD2のフランツ・ビューラー(1760〜1824)の「グランド・ソナタ変ホ長調」はあまり知られていない作品ですが、ピアノ、クラリネット、2つのホルンと弦楽四重奏のために書かれています。ピアノ八重奏の演奏でホルンが2本使われるのは面白いです。曲は3つの楽章で構成され主役はピアノとクラリネットといってよいでしょう。第1楽章にはヴァイオリン・ソロもありますがほとんどがピアノとクラリネットが歌っており、ホルンは和音と低音に厚みを出すために使われています。
フリードリヒ・ハルトマン・グラーフ(1727〜1795)はフルート奏者で作曲家でした。フルート協奏曲や室内楽作品を残しました。フルート四重奏曲第2番はモーツァルトの作品を思わせる響きが印象的です。フルート四重奏曲第3番も優雅な響きで宮廷音楽の華やかなりし時代のBGMに使われたものでしょう。 |
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