ハンスイェルク・アンゲラー

CD8/ホルン・コン・ブリオ&ロマンス

CD(Gramola 99286-8)

CD8「ホルン・コン・ブリオ&ロマンス」
1.ベルンハルト・クロル/讃美
        〜無伴奏ホルンのために
2.クロル/ホルン・ソナタ Op.1
3.クロル/3つの小品 Op.72
4.クロル/バーゼルのロマンス Op.114
     〜4つのナチュラル・ホルンのために
5.パウル・ヴァルター・フュルスト/狩人の死 
        - アルメンラウシュ Op.80
  〜4つの狩猟ホルンと4つのナチュラル・ホルンのための
6.フリッツ・ケル/4つのホルンのための
    小さなカッサシオン
7.ケル/ホルンとピアノのための
           「バルバラへのバラード」
8.ケル/ホルン・ソナタ

 ハンスイェルク・アンゲラー(ホルン)
     〃          (ナチュラル・ホルン)
 ボジダル・ノエフ(ピアノ)(2、3、7&8)
 マルコ・トライアー(ナチュラル・ホルン)(4)
     〃      (狩猟ホルン)(5)
 クリストフ・ガップ(ナチュラル・ホルン)(4)
      〃    (ホルン)(6)
 クリストフ・ヴァルダー(ナチュラル・ホルン)(4)
 マルティン・ブラムベック(ナチュラル・ホルン)(5)
 マルクス・プフェルシャー(ナチュラル・ホルン)(5)
 クリストフ・ヴァルダー(ナチュラル・ホルン)(5)
 ヘルヴィヒ・モルシュアー(狩猟ホルン)(5)
 カリン・コラート(狩猟ホルン)(5)
 トーマス・メヒトリンガー(狩猟ホルン)(5)
 ミヒャエル・ペスコルデルング(ホルン)(6)
 ハンス・モーザー(ホルン)(6)
 録音 1994年(5)
     1999年(1〜4)
     2003年(6〜8)

 ベルンハルト・クロル(1920-2013)の讃美(ラウダツィオ)は無伴奏ホルンのための名曲です。ハンスイェルク・アンゲラーのホルンは素晴らしい演奏です。低音から高音まで歌うきれいな作品です。
 クロルの「ホルン・ソナタ Op.1」は「アレグロ・コン・ブリオ」と「主題と変奏」になります。第1楽章の「アレグロ・コン・ブリオ」はホルンに始まってピアノの力強い響きが入ります。アンゲラーのホルンとボジダル・ノエフのピアノは素晴らしい演奏です。第2楽章はアンダンテの主題のあとに4つの変奏曲になります。「アレグロ」「グラーヴェ」「プレスト」「アレグロ・ジョコーソ」と素晴らしい演奏です。
 クロルの「3つの小品」はホルンとピアノによる演奏です。第1曲は穏やかに始まってきれいな演奏です。第2曲も同様です。第3曲は細やかな主題でホルンとピアノが力強い演奏です。これは見事な演奏です。
 クロルの「バーゼルのロマンス」は4つのナチュラル・ホルンによる演奏です。4つのホルンが大変ロマンティックな響きのきれいなアンサンブルになっています。
 パウル・ヴァルター・フュルスト(1926-2013)の「狩人の死 - アルメンラウシュ Op.80〜4つの狩猟ホルンと4つのナチュラル・ホルンのための」は8本のホルンが見事なアンサンブルを聴かせてくれます。3つの楽章になります。ナチュラルホルン独特の響きがあります。第1楽章の賑やかな響きと音色の面白さ、第2楽章は穏やかなきれいな響きです。後半には賑やかな響きになります。第3楽章のアレグロは華麗な響きに始まって8本のホルンが見事な演奏です。
 フリッツ・ケル(1927-2018)の「4つのホルンのための小さなカッサシオン」は3つの小品で構成されています。第1曲「ファンファーレ」は細やかで楽しそうな演奏です。第2曲「パストラーレ」は穏やかできれいな響きです。第3曲「アラ・ブルラ」は華麗で楽しそうな響きです。
 ケルのホルンとピアノのための「バルバラへのバラード」はアンゲラーのホルンとボジダル・ノエフのピアノによる演奏です。これはきれいな響きです。素晴らしいバラードの演奏です。
 ケルの「ホルン・ソナタ」もアンゲラーのホルンとボジダル・ノエフのピアノによる演奏です。4つの楽章で構成されています。第1楽章のアレグレットはきれいな演奏です。ピアノもよい響きです。アンゲラーのホルンはハイトーンから低音まで素晴らしい演奏です。第2楽章のスケルツォはハイトーンの主題に始まって素晴らしいホルンの演奏です。途中に低音も入ります。ピアノもよい響きです。第3楽章のノットゥルノは7分以上の長い楽章です。ホルンのきれいな響きが印象的です。第4楽章のフィナーレは速めのテンポで見事なホルンの演奏です。ピアノも華やかな響きです。これは素晴らしい演奏です。


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