
ハンスイェルク・アンゲラー
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CD(Gramola 99286-6)
CD6「クラシカル・ホルン」
1.モーツァルト/ピアノ、オーボエ、クラリネット、
ホルンとファゴットのための五重奏曲 K.452
2.モーツァルト/2本のナチュラル・ホルンのための
12の二重奏曲 K.487(K.496a)
3.テレマン/リコーダー、バロック・ホルンと通奏低音の
ための協奏曲ヘ長調 TWV.42/F14
4.パウル・アンゲラー/17世紀の舞曲より「組曲」
〜リコーダー、バロック・ホルン、バロック・ファゴットと
チェンバロのために
ハンスイェルク・アンゲラー(ホルン)
〃 (ナチュラル・ホルン)
〃 (バロック・ホルン)
パヴェル・ギリロフ(ピアノ)(1)
ホアン・カルロス・リヴァス・ペレッタ(オーボエ)(1)
ダリオ・ジンガレス(クラリネット)(1)
ミリアム・コフラー(ファゴット)(1)
ダヴィッド・フリリ(第2ナチュラル・ホルン)(2a)
スザンナ・ゲルトナー(第2ナチュラル・ホルン)(2b)
イェレミアス・シュヴァルツァー(リコーダー)(3&4)
エリザベート・カウフホールト(バロック・ファゴット)(3&4)
ラルフ・ヴァルトナー(チェンバロ)(3&4)
録音 2017年(2a)2018年(1&2b)
2002年(3&4)
モーツァルトのピアノと管楽器のための五重奏曲はフルートが抜けた木管五重奏とピアノのための作品で、この組み合わせの代表作のひとつです。1784年モーツァルト28歳の時の作品です。3つの楽章で構成されています。第1楽章のラルゴ〜アレグロ・モデラートはなじみ深い響きに始まります。ブレインのホルンを思い出させるこの作品は、何度聴いてもよいものです。アンゲラーの美しいホルン、ペレッタのオーボエ、ジンガレスのクラリネットなどによるモーツァルトは素晴らしい演奏です。ホルンが良く響きます。第2楽章のラルゲットはモーツァルトらしい美しさがあります。実に感動的な演奏です。第3楽章のアレグレットは親しみやすい主題に始まります。この楽しくなる主題はモーツァルトならではのものでしょう。実に素晴らしい演奏です。見事なアンサンブルです。
モーツァルトの2本のナチュラル・ホルンのための12の二重奏曲は第1、第3、第6曲以外はモーツァルトの作品ではないかもしれないという曰く付の作品ですが、実に楽しい作品です。12曲の曲順は8番2番10番4番1番6番7番3番9番5番11番12番で演奏しています。アンゲラーが第1ホルンです。第2ホルンは、ダヴィッド・フリリ(2a)で8、2、10、4&9、5、11、12番を演奏しています。そしてスザンナ・ゲルトナー(2b)と1、6、7&3番を演奏しています。中でも1番はハイトーンが多く大変素晴らしい演奏です。6番もハイトーンが多いです。アンゲラーのホルンは全曲が素晴らしい演奏です。
テレマンのリコーダー、バロック・ホルンと通奏低音のための協奏曲ヘ長調は3つの楽章で構成されています。第1楽章「コンチェルト」はリコーダーとバロック・ホルン、そして通奏低音によるトリオの演奏が楽しそうです。第2楽章「ルーレ」はリコーダーと通奏低音のみの演奏です。第3楽章「「テンポ・ディ・メヌエット」はバロック・ホルンが入ってトリオ・ソナタになります。この楽章はきれいな響きのリコーダーとホルンが楽しそうです。バロックの楽しさあふれる作品です。
パウル・アンゲラー[1927-2017]の「17世紀の舞曲より『組曲』」はリコーダー、バロック・ホルン、バロック・ファゴットとチェンバロのために書かれています。9つの小品で構成されています。第1曲、第2曲と短いながらも楽しそうな演奏です。第4曲は遅いテンポできれいな響きです。第5曲のホーンパイプは楽しそうです。第6曲から第9曲もきれいな演奏です。リコーダーの響きがきれいです。アンゲラーのホルンも素晴らしい演奏です。 |
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