ラデク・バボラーク
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CD(SONY 88985361112)
.バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047
3.ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調BWV1048
4.カンタータ第174番「われ心より至高なるものを愛する」
BWV174〜シンフォニア
5.カンタータ第42番「されど同じ安息日の夕べに」
BWV42〜シンフォニア
6.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
7.ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV1050
8.ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
ロベルト・ゴンザレス=モンハス(ヴァイオリン)(1、6&7)
ラデク・バボラーク(ホルン)(1&4)
アンドレイ・ズスト(ホルン)(1&4)
クリストフ・ハルトマン(オーボエ)(1、2、4&5)
ヴィオラ・オルロフスキー(オーボエ)(1&4)
アンドレアス・ヴィットマン(オーボエ)(1)
ギョーム・サンタナ(ファゴット)(1、4&5)
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)(2)
ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)(2)
サスキア・フィケンチャー(リコーダー)(2&6)
ケルスティン・ファール(リコーダー)(6)
ジャック・ズーン(フルート)(7)
ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)(1〜8)
ウルリヒ・ヴォルフ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(8)
ハイディ・グレーガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(8)
ラインハルト・ゲーベル指揮
ベルリン・バロック・ゾリステン
録音2016年7月11〜15日&12月5日
ベルリン、イエス・キリスト教会
ラインハルト・ゲーベルが30年ぶりに録音したブランデンブルク協奏曲全集です。オーケストラはベルリン・フィルのメンバーで構成されています。
ブランデンブルク協奏曲第1番はテンポの速い演奏です。ベルリン・フィルのメンバーによる演奏はその響きの良さと緻密なアンサンブルに感動でした。第2楽章のオーボエ・ソロが大変美しい響きです。第3楽章のアレグロでは2本のホルンがきれいな響きです。ヴァイオリン・ソロも見事な演奏が聴かれます。第4楽章のメヌエットは速いテンポで踊るような演奏になっています。第1トリオのオーボエとファゴットはきれいな演奏、中間部のポロネーズはテンポが速く急ぎ旅のようです。第2トリオのホルンとオーボエの演奏は程よいテンポで優雅に演奏しています。ここはバボラークとズストのホルンが素晴らしい響きです。
第2番はピッコロ・トランペットのソロが大変きれいに響きます。オーボエとリコーダーも良い響きです。第2楽章はやや速めのアンダンテでオーボエとリコーダーとヴァイオリンと通奏低音のトリオ・ソナタのようになっています。第3楽章ではトランペットの高域の音が飛び交いますので華やかです。素晴らしい演奏です。
第3番はテンポの速い演奏です。弦楽合奏の見事な演奏が流れます。第2楽章のアダージョ(2小節)はカデンツァなしの2小節だけ演奏されています。
第3楽章のアレグロはプレストのような速さです。弦楽の素晴らしい演奏が聴かれます。
カンタータ第174番「われ心より至高なるものを愛する」のシンフォニアはブランデンブルク協奏曲第3番の第1楽章からの編曲でオーボエとホルンが加わって豊かな響きになっています。バボラークらのホルンが響きます。
カンタータ第42番「されど同じ安息日の夕べに」のシンフォニアにはブランデンブルク協奏曲第5番の第1楽章に出てくるフレーズによくにたフレーズが聞こえます。オーボエとファゴットがきらめきます。
第4番は2本のリコーダーが華やかです。ヴァイオリン・ソロとの絡みがきれいです。第2楽章は速めのアンダンテ、弦楽とリコーダーの作り出す響きは美しいものです。第3楽章の華やかな響きも素晴らしい。
第5番ではのフルート、ヴァイオリンとチェンバロがソロになります。この名曲はブランデンブルク協奏曲の中でも人気の作品というだけでなくヴァイオリンとフルートが活躍する素晴らしい曲です。第2楽章も傑作です。第3楽章のアレグロは跳躍するような主題がヴァイオリンとフルートで歌われます
第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロによる演奏です。第1楽章はヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯します。勢いを感じさせる見事な演奏です。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。これもまた素晴らしい演奏です。 |
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