ラデク・バボラーク

ニールセン/管楽五重奏曲
CD(EMI 0946 3 94421 26)

ニールセン/管楽器のための協奏曲集
1.フルート協奏曲(1926/27)
2.クラリネット協奏曲Op57(1928)
3.管楽五重奏曲Op43(1922)

  エマニュエル・パユ(フルート)(1&3)
  ザビーネ・マイヤー(クラリネット)(2&3)
  シュテファン・シュエルゲルト(ファゴット)(3)
  ジョナサン・ケリー(オーボエ&コールアングレ)(3)
  ラデク・バボラーク(ホルン)(3)
  サー・サイモン・ラットル指揮
   ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1&2)
  録音 2006年6月1〜3日(1)
      2006年5月18〜20日(2)
      2006年12月8日(3)

 ニールセンの管楽器のための作品です。ラットル指揮の2つの協奏曲とベルリン・フィルのソリストを中心とした五重奏曲が収録されています。
 フルート協奏曲は2つの楽章からなる作品で第2楽章にアダージョ部分を含み速いテンポに移行しています。エマニュエル・パユの冴え渡るフルートの響きは絶品です。ニールセン独特のフレーズと響きが交響曲を思い出させます。
  ドイツの名手ザビーネ・マイヤーがソロを吹くクラリネット協奏曲は単一楽章の作品ですがアレグロ・ウン・ポコ〜ポコ・アダージョ〜アレグロ・ノン・トロッポ〜アレグロ・ヴィヴァーチェの4つの部分からできています。甘い響きのクラリネットが聴きものでしょう。
  管楽器のための五重奏曲は4つの楽章からできており、全曲26分の大曲です。編成は小さくとも流れてくるのはニールセンの交響曲のようです。バボラークのホルンは明るく豊かな響きで絶妙なアンサンブルになっています。時には軽いビヴラートをかけて他の木管楽器との調和のとれた名演です。この五重奏曲は各楽器のソロがありニールセンの作品の中でも特筆すべきものです。


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