ハンスイェルク・アンゲラー

モーツァルト/ホルン協奏曲全集

CD(Gramola GRAM99287)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
2.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412(386b)
   第2楽章:フランツ・バイヤー編
3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
4.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417

 ハンスイェルク・アンゲラー (ナチュラルホルン)
 ヴォルフガング・ブルンナー指揮
 ザルツブルク・ホーフムジーク
 録音 2006年4月10〜12日

 ハンスイェルク・アンゲラーがモーツァルトのホルン協奏曲をナチュラルホルンで演奏したもので、楽器は1800年頃のボヘミア製です。ザルツブルク・ホーフムジークは古楽器オーケストラです。
 ホルン協奏曲第4番はザルツブルクのオーケストラに厚みがあります。この中でアンゲラーのナチュラルホルンが良い響きで歌っています。テクニックのうまさが光ります。カデンツァはパウル・アンゲラー作でよくできています。長大なもので見事な演奏です。第2楽章のロマンツェは丁寧に良い響きで演奏しています。第3楽章のロンドは軽快で鮮やかなホルンが響きます。ストップ音の多いことに驚きます。コーダ前にカデンツァが入ります。見事な演奏です。
 ホルン協奏曲第1番はD管に差し替えたホルンでの演奏になります。大変滑らかな演奏で勢いも感じられます。素晴らしい響きです。第2楽章はフランツ・バイヤーの復元版による演奏です。見事な演奏で、オーケストラも良い響きです。きれいなカデンツァが入ります。素晴らしい演奏です。
 ホルン協奏曲第3番は冒頭からナチュラルホルンのきれいな音が響きます。ホルンの音はストップ音がきれいな素晴らしい演奏です。
レガートのきれいな演奏です。再現部も見事な演奏です。カデンツァはパウル・アンゲラー作で長大で迫力ある見事な演奏です。第2楽章のロマンツェはやわらかい響きのホルンできれいに歌っています。第3楽章のアレグロは素晴らしいテクニックで演奏しています。見事な演奏です。
 ホルン協奏曲第2番はナチュラルホルンを自在に吹きこなすアンゲラーの演奏が素晴らしいです。再現部まで実に滑らかなで見事な演奏です。第2楽章はこれも優しい響きのホルンがきれいです。少しアドリブも入ります。ナチュラルホルンの難しさも分かります。第3楽章のロンドは速めのテンポでレガート気味の演奏と切れの良い演奏をうまく使う見事な演奏です。フェルマータのあとに短いカデンツァが入ります。この楽章も素晴らしい演奏です。 


トップへ
戻る
前へ