ラデク・バボラーク

ドビュッシー/バラード(ホルンとハープのための編曲版)
CD(lotas LT 0157-2 131)

クトナー・ホラ国際音楽祭2010
1.チャイコフスキー/ピアノ三重奏曲イ短調
    「偉大な芸術家の思い出に」Op50
2.ドビュッシー/バラード
     (ホルンとハープのための編曲版)
3.バッハ/ゴルトベルク変奏曲BWV.988
    (弦楽三重奏版)から
    第8変奏〜シトコヴェツキー編:

  コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)(1)
  クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)(1)
  イルジ・バルタ(チェロ)(1&3)
  ラデク・バボラーク(ホルン)(2)
  ヤナ・ボウシュコヴァー(ハープ)(2)
  ロマン・パトチュカ(ヴァイオリン)(3)
  ヤクプ・フィッセル(ヴィオラ)(3)
  録音 2010年6月6日(1)
      2010年6月11日(2)
      2010年6月7日(3)
   クトナー・ホラ国際音楽祭ライヴ

 クトナー・ホラ国際音楽祭はチェコの音楽祭でチェロ奏者のイルジ・バルタが2008年に初めて開催したものです。
 チャイコフスキーのピアノ三重奏曲イ短調「偉大な芸術家の思い出に」はニコライ・ルービンシュタインの死を悼んで書かれた作品です。ピアノ・トリオの傑作としてしられ数多く演奏されています。2つの楽章からなり第1楽章冒頭からチェロの哀愁的な主題が印象的です。長大な第2楽章は主題と12の変奏曲になっており演奏はかなりの難曲のようです。
 ドビュッシーの「バラード」は「スラヴ風バラード」ともいわれるピアノ作品です。これをホルンとハープのために編曲されたものを演奏しています。バボラークのやわらかで穏やかな響きのホルンはこのバラードをホルンの作品として完成されたものにしています。新たなレパートリーになるでしょう。魅力的な作品です。バボラークの軽くビヴラートのかかったホルンはボヘミアのホルンを彷彿させます。
 最後のアンコールはバッハのゴルトベルク変奏曲をシトコヴェツキーが弦楽三重奏に編曲した作品から第8変奏を演奏しています。ヴァイオリン、ヴィオラとチェロの三重奏で聴くゴルトベルク変奏曲はまったく印象が異なりますので、これもまたよいものです。


トップへ
戻る
前へ
次へ