メイソン・ジョ−ンズ

バーバー/夏の音楽/ニールセン/管楽器のための五重奏曲(1959)

CD(Sony Classical 19658813262)12枚組

フィラデルフィア木管五重奏団/室内楽作品コレクション
CD5
1.バーバー/夏の音楽 Op.31
2.ニールセン/管楽器のための五重奏曲 Op.43

フィラデルフィア木管五重奏団
 ロバート・コール(フルート)
 ジョン・デ・ランシー(オーボエ)
 アンソニー・ジリオッティ(クラリネット)
 メイソン・ジョーンズ(ホルン)
 ソル・シェーンバッハ(ファゴット)
 録音 1959年9月9&10日

 フィラデルフィア木管五重奏団の室内楽作品コレクションのCD5になります。
 サミュエル・バーバー(1910〜1981)の「夏の音楽」は1953年の作品。アメリカのデトロイトの室内楽協会の委嘱作品で、アメリカの管楽作品の名作です。アメリカの夏を表現したようで、フルートやクラリネットも良い響きです。オーボエが歌う夏の気だるさがのようなメロディが印象的です。ランシーのオーボエがきれいに響きます。シェーンバッハのファゴットやジョーンズのホルンも朗々と響きます。後半もよい演奏です。

 カール・ニールセン(1865〜1931)の「管楽器のための五重奏曲」はニールセンの室内楽の代表的な作品といえます。3つの楽章で構成され、フルート、ホルン、クラリネット、オーボエ、ファゴットの5つの楽器が作り出す北欧独特の響きは他ではなかなか聞かれそうにもありません。第1楽章「アレグロ・ベン・モデラート」はホルンの抒情的な主題が冒頭から歌われます。フルートも華やかに響きます。この作品は大変雄大さを感じさせるもので、木管のための小さなシンフォニーのようです。オーオエ、クラリネットやファゴットは素晴らしい演奏です。ジョーンズのホルンも大変素晴らしい演奏になっています。第2楽章「メヌエット」はほどよいテンポで演奏しています。フルート、オーボエ、クラリネットやファゴットが楽しそうに響きます。そこにホルンがきれいに入ります。きれいなメヌエットです。第3楽章はアダージョに続いて主題と変奏になります。きれいな主題は全合奏で歌われます。続くホルンとファゴットの変奏はよい響きです。次のフルートの変奏では華麗な響きが流れます。ファゴットのソロもあります。後半のホルンの変奏は独奏でカデンツァのように素晴らしいです。これは素晴らしい演奏です。


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