メイソン・ジョ−ンズ

プーランク/六重奏曲/ミヨー/ルネ王の暖炉(1960).

CD(Sony Classical 19658813262)12枚組

フィラデルフィア木管五重奏団/室内楽作品コレクション
CD6
1.プーランク/六重奏曲 FP100
2.ミヨー/ルネ王の暖炉 Op.205
3.フランセ/オーボエ、クラリネット、
     ファゴットのためのディヴェルティスマン

フィラデルフィア木管五重奏団
 ロバート・コール(フルート)(1&2)
 ジョン・デ・ランシー(オーボエ)(1〜3)
 アンソニー・ジリオッティ(クラリネット)(1〜3)
 メイソン・ジョーンズ(ホルン)(1&2)
 ソル・シェーンバッハ(ファゴット)(1〜3)
 フランシス・プーランク(ピアノ)(1)
 録音 1960年3月17日(1)
     1960年9月21日(2)
     1960年9月23日(3)

 フィラデルフィア木管五重奏団の室内楽作品コレクションのCD6になります。
 フランシス・プーランク(1899〜1963)の「ピアノと管楽のための六重奏曲」は1930〜32年の作品。ピアノはプーランク自身が演奏しています。3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」はピアノと共に迫力のある演奏です。木管とホルンが良い響きです。ファゴットのきれいなソロもあります。その後のピアノがきれいです。ホルンもきれいに歌います。第2楽章「ディヴェルティスマン」はアンダンティーノです。オーボエやクラリネットのソロがきれいです。ホルンのソロもあります。テンポが速くなってからのアンサンブルは見事な演奏です。ホルンも素晴らしい演奏です。後半のスローテンポも素晴らしい演奏です。第3楽章「フィナーレ」はプレスティシモになっています。これは軽やかなテンポで見事な演奏です。ホルンも素晴らしい響きです。その後もピアノとホルンがきれいに響きます。フルートやファゴットも良い響きです。素晴らしい演奏です。

 ダリウス・ミヨー(1892〜1974)の組曲「ルネ王の暖炉」は1939年の映画「愛の騎馬行進」から木管五重奏のためにミヨー自身が編曲したものです。7つの小品で構成されています。第1曲「行列」から温かみのある優しい響きが流れます。フランスの管楽作品の傑作と言ってもよいほど素晴らしい作品です。木管の良い響き、そしてホルンも見事なソロを演奏します。フルートも良い響きです。第2曲「オーバード(朝の歌)」は木管が良い響きです。ホルンとファゴットがきれいな和音です。ホルンはソロもきれいです。第3曲「軽業師」はホルンとオーボエがきれいに歌い始めます。フルートのきらめきもきれいです。第4曲「ラ・マウザングラード」では木管のきれいな響きのあと、ホルンやオーボエの哀愁的な響きが聴きどころです。第5曲「アルク河での馬上試合」はここもオーボエとホルンがきれいな響きです。フルートやクラリネットも良い響きです。第6曲「ヴァラブルでの狩」はここもホルンとファゴットの響きが素晴らしい。フルートのきらめきも素晴らしい。第7曲「マドリガル・ノクチュルヌ」ではノクターンらしいきれいな響きです。木管の美しい響き、ホルンの良い響き、これは見事な演奏です。

 ジャン・フランセの「ディヴェルティスマン」はオーボエ、クラリネットとファゴットによる三重奏曲です。4つの楽章で構成されています。第1楽章「モデラート」、第2楽章「アレグレット・アッサイ」、第3楽章「エレジー、グラーヴェ」第4楽章「スケルツォ」となっています。やわらかな響きの楽器の演奏はまた味わい深いものです。見事な演奏です。


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