シュテファン・ドール

管楽アンサンブル集/アンサンブル・ウィーン=ベルリン
CD(CAMERATA CMCD-28067)

管楽アンサンブル集 
1.ヤナーチェク/組曲「青春」
2.ハース/木管五重奏曲Op10
3.リゲティ/木管五重奏のための6つのバガテル
4.  〃  /木管五重奏のための10の小品集
5.クルターク/木管重奏曲Op2

 アンサンブル・ウィーン=ベルリン
 ウォルフガング・ シュルツ(フルート)(1〜5)
 ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)(1〜5)
 ノーベルト・ トイブル(クラリネット)(1〜5)
 シュテファン・ ドール(ホルン)(1〜5)
 ミラン・トゥルコヴィチ(ファゴット)(1〜5)
 ペトラ・ストゥンプ(バス・クラリネット)(1)
  録音 2004年9月24&25日(1、4&5)
      2004年6月29日〜7月1日(2&3)

 アンサンブル・ウィーン=ベルリン(第2期メンバー)による近現代作品集です。
 ヤナーチェクの組曲「青春」は木管六重奏のための作品で1924年にかかれています。通常の木管五重奏にバス・クラリネットが加わる編成になっています。4つの楽章で構成されています。4つの楽章ともに和音の美しさ、各楽器の響きの良さがあります。
ヤナーチェクの室内楽作品の傑作といえます。小さなシンフォニエッタのようです。
 パーヴェル・ハース(1899〜1944)はチェコの作曲家でヤナーチェクに教えを受けていましたがユダヤ系であったため1944年にアウシュヴィッツで犠牲になっています。木管五重奏曲は彼の初期の作品です。ロマン的な作品で、第1楽章ではホルンのソロあり、フルートとホルンのユニゾーンがあるなど独特の作風です。
ジェルジ・リゲティ(1923〜)の木管五重奏のための6つのバガテルはピアノ作品から1953年に木管五重奏用に編曲したものです。木管五重奏のための10の小品集は1968年の作品です。2つともに木管五重奏作品の代表作とされます。現代作品の響きは不協和音や特殊奏法などあります。
 ジェルジ・クルターク(1926〜)はハンガリーの作曲家です。木管重奏曲は1959年の作品。8つの小品で構成されています。冒頭の響きはリゲティの作品によく似ています。第5曲のざわめきはまるでおしゃべりしているかのようです。


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