ギュンター・ヘーグナー
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CD(LONDON POCL-3008)
ベートーヴェン/室内楽作品集
1.七重奏曲変ホ長調Op20
2.ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調Op11「街の歌」
新ウィーン八重奏団員
エーリヒ・ビンダー(ヴァイオリン)(1)
〃 (ピアノ)(2)
ヨゼフ・シュタール(ヴィオラ)(1)
フリードリヒ・ドレツァル(チェロ)(1&2)
ヘルベルト・マンハルト(コントラバス)(1)
ペーター・シュミードル(クラリネット)(1&2)
ギュンター・ヘーグナー(ウィンナホルン)(1)
ディートマール・ツェーマン(ファゴット)(1)
録音 1977年5月(1)
1978年11月(2)
ウィーン・ソフィエンザール
新ウィーン八重奏団によるベートーヴェンの室内楽作品です。
ベートーヴェンの七重奏曲はウィーン・フィルの首席奏者たちによる素晴らしい演奏が繰り広げられます。録音が良いため大変美しい響きがあります。第2楽章におけるビンダーのヴァイオリンとシュミードルクラリネットの対話は絶品ものです。ヘーグナーのホルンは同じウィンナホルンでも響きの美しさと深い響きがあります。第4楽章の主題と変奏は圧巻です。この中でも一際素晴らしい輝きを見せる演奏です。各楽器の変奏が素晴らしく、クラリネットとファゴットの作り出す響きの美しさもまた聴きどころ。ホルンの響きもまた素晴らしい。第5楽章:スケルツォはホルンのスタッカートで始まりますがこの楽章の楽しそうな雰囲気はベートーヴェンの作品とは思えない魅力があります。第6楽章では冒頭の物悲しいホルンの響きが暗いですが、主部に入ると転調して明るい響きになります。
ピアノ三重奏曲第4番「街の歌」はクラリネット、チェロとピアノのための作品で、ブラームスもこの編成で1曲作曲しています。べートーヴェンの作品はクラリネットではなくピアノが主導権を握っているようです。ベートーヴェンの初期の作品だけにベートーヴェンはピアノに重きをおいているのは当然でしょう。それにしてもクラリネットとチェロが伴奏になったピアノ・ソナタのようにも聞こえます。ビンダーのピアノが素晴らしい。 |
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