ローラント・ホルヴァート
ホルンとピアノのための音楽第4集/ヒンデミット/ホルン・ソナタ |
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CD(ARICORD CDA−18712)
ホルンとピアノのための音楽第4集
1.メンデルスゾーン/夜想曲(真夏の夜の夢)
(ホルヴァート編)
2.フランツ・シュミット/間奏曲嬰ヘ長調
3.ヒンデミット/ホルン・ソナタ(1939)
4.ペリンカ/シンフォニエッタ・コン・コラールOp5
5. 〃 /山上の垂訓Op15
6. 〃 /フランツ・シュミットの為の墓碑銘Op10
7. 〃 /神秘的な変奏曲
(ひとつの賛美歌についての)Op2
8. 〃 /ワルツ幻想曲「ノスタルジー」Op8
ローラント・ホルヴァート(ウィンナ・ホルン)(エンゲル)
(1、3〜6&8)
アンドレア・マーティン(バリトン)(5)
ウェルナー・ペリンカ(ピアノ)(1〜8)
録音2000年頃
ウィーン・フィルのホルン奏者ローラント・ホルヴァートによるアルバムです。ホルンとピアノのための作品が5曲、ピアノ作品が2曲のほか声楽作品も収録されています。
メンデルスゾーンの「夜想曲」は「真夏の夜の夢」の中の1曲でホルンのきれいな作品ですが、これをホルヴァートがホルンとピアノのために編曲しています。ウィンナホルンで聞くととてものどかな響きに聞こえてきます。ノクターンらしい響きです。なおホルヴァートはここではロベルト・エンゲル製のウィンナホルンを吹いています。
フランツ・シュミットはオーストリアの作曲家で「間奏曲嬰ヘ長調」はピアノ・ソロの作品です。
ヒンデミットの「ホルン・ソナタ ヘ長調(1939)」は20世紀のホルン・ソナタの代表です。音程がとりにくい作品ですがホルヴァートの演奏は実に素晴らしいもので同じウィンナホルンでもエンゲルは吹きやすいようで安定した演奏は見事です。3つの楽章ともに素晴らしい演奏です。
ピアノのウェルナー・ペリンカ(1952〜)はウィーン生まれでピアノ、オルガンを弾き作曲もする音楽家です。「シンフォニエッタ・コン・コラール」はホルンとオーケストラのための作品でホルヴァートに献呈されています。これをピアノ伴奏にして演奏しています。現代的な作品ですが吹きやすい作品のようです。
「山上の垂訓」とはキリストが山の上で行った説教のことです。ホルン・オブリガートとピアノの伴奏でバリトンが歌います。重みのある歌です。
「フランツ・シュミットのための墓碑銘」はホルンとピアノのための小品です。1939年に亡くなったフランツ・シュミットを偲んで作曲したものでホルンの嘆きもきれいです。
同じくペリンカによる「神秘的な変奏曲」は賛美歌から主題を取ったようで主題と7つの変奏曲になっています。ピアノ・ソロ作品です。
最後のワルツ幻想曲「ノスタルジー」はピアノとホルンのための作品でピアノのほうが主のようです。ホルンはノスタルジックな主題を演奏していますが、ピアノのきらめきは全曲にわたり輝いています。ホルン・オブリガート付きのピアノ作品です。 |
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