メイソン・ジョ−ンズ
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CD(RCA SICC1494)
1.テレマン/合奏協奏曲ニ長調
2. 〃 /ホルン協奏曲ニ長調
3. 〃 /3本のオーボエ、3つのヴァイオリンと
通奏低音のための協奏曲変ロ長調
4. 〃 /ヴァイオリン・コンチェルタート、トランペット
3つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロ・オブリガートと
通奏低音のための協奏曲ニ長調
5.ヘンデル/組曲「水上の音楽」(オーマンディ編)
6. 〃 /組曲「水上の音楽」(ハリス編)
メイソン・ジョーンズ(ホルン)(2)
ノーマン・キャロル(ヴァイオリン・コンチェルタート)(4)
ユージン・オーマンディ指揮
フィラデルフィア管弦楽団
録音 1968年6月10日(1)
1968年6月11日(2〜4)
1970年2月5日(5)
1971年4月22日&5月5日(6)
オーマンディはRCAにテレマンの協奏曲集を録音していました。LPの国内盤は入手できませんでしたが待望のCD化です。
ホルン協奏曲でホルン・ソロを吹くのはメイソン・ジョーンズです。モーツァルトのホルン協奏曲とこのテレマンの協奏曲だけが協奏曲の録音で残っていますのでCD化は嬉しいです。甘い音色のホルンが優雅な響きで聞かれます。他の3曲は複数の楽器が演奏する合奏協奏曲です。
ヘンデルの「水上の音楽」が2つの編曲ともに収録されているのは面白いです。全曲版はレートリヒ版(25曲)とクリュザンダー版(20曲)が有名です。組曲はハミルトン・ハーティの編曲が一般的です。5のオーマンディの編曲はハーティ版とは異なり管楽器の多い編曲です。冒頭のアレグロからその違いがよくわかります。「アリア」ではハーティ版のような長いホルンのフレーズはありません。「アレグロ・デチーソ」は厚い響きの編曲です。中間部はオリジナルとの違いがはっきりわかります。
6のハリス編曲版はオーケストラ版にウィンドオーケストラを加えたような華やかな響きの編曲です。むしろ吹奏楽に近いほど管楽器の響きが大きいです。「アリア」は木管楽器で始まりますので完全なアレンジです。面白い趣向です。ブーレにいたっては吹奏楽のようです。メヌエットはホルンの活躍する曲ですがこれを入れてくれたのには感謝です。「アレグロ・デチーソ」はこちらも華やかなアレンジです。2つの編曲が収録されて大変ありがたいアルバムです。 |
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