デニス・ブレイン

モーツァルト/ホルン協奏曲全集(第1番〜第4番)(OPUS)
CD(オーパス蔵 OPK7014)

モーツァルト/ホルン協奏曲全集
1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
2.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
3.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
5.ホルン五重奏曲変ホ長調K407

  デニス・ブレイン(ホルン)
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
    フィルハーモニア管弦楽団(1〜4)
  グリラー弦楽四重奏団(5)
  録音 1953年11月12、13&23日(1〜4)
      1944年10月6&25日(5)

 デニス・ブレインのモーツァルトは明るく甘いトーンで聴く者をうっとりさせます。このように美しいモーツァルトはありません。ホルンを聴くならやっぱりブレインです。
  協奏曲の第1番の冒頭からとてもホルンとは思えないような柔らかな音が響きます。3番と4番のカデンツァの歯切れ良さ、低音から高音までにくいまでの安定した音色と音量、タンギング、レガート、滑らかな演奏・・・・はたしてブレインを越えるホルン吹きがいるかどうか・・・。私は2番の演奏がとても好きで、特にロンドのうまさがたまりません。ちなみにこのブレインをサポートしたカラヤンはオーケストラもレガートで演奏するのでモーツァルトの美しさをこの上ないものにしています。
 ホルン五重奏曲は1944年のSP録音でした。唯一のスタジオ録音です。演奏は独特のタンギングが随所に聞かれます。ブリテンのセレナードの録音と重なります。この時のホルンはラウーのようです。Fシングルのやや不安定な音が時々聞こえます。しかしながら見事なモーツァルトでした。


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