アラン・シヴィル
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CD(EMI 2641752)
メニューイン/グレート・レコーディングスV.44
1.シューベルト/ピアノ三重奏曲第2番
変ホ長調D.929
2. 〃 /ピアノ三重奏曲変ロ長調D.28
3.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)(1〜3)
モーリス・ジャンドロン(チェロ)(1&2)
アラン・シヴィル(ホルン)(3)
ヘフツィバー・メニューイン(ピアノ)(1〜3)
録音 1968年(1&2)
1966年7月28〜30日(3)
メニューインの名演集の中の1枚です。シューベルトとブラームスのトリオ作品が収録されています。
シューベルトの「ピアノ三重奏曲第2番」は4つの楽章で41分を超える演奏時間の大作です。シューベルトの美しい主題とピアノの響きが長い時間を聴いていても飽きのこない名曲です。メニューイン兄妹とジャンドロンはブラームスのピアノ・トリオも録音しておりどれを聞いても良い演奏です。
ピアノ三重奏曲変ロ長調D.28は番号なしで単一楽章の作品です。冒頭の響きがピアノ五重奏曲を思わせるものでピアノとヴァイオリンの響きが印象的です。
ブラームスのホルン三重奏曲はアラン・シヴィルとの共演です。シヴィルのホルンはノン・ビヴラートのイギリスのホルンだけにヴァイオリンとピアノの中にとけ込んでよいアンサンブルになっています。第2楽章のスケルツォは軽快なホルンが楽しそうに聞こえてきます。シヴィル独特のタンギングが印象に残ります。第3楽章のアダージョ・メストではシヴィルのホルンの響きがなんともいえない美しさです。フィナーレはホルンが良い響きでトリオの調和のとれた演奏になっています。ホルンのソロが大変よく響いておりこの作品を十分堪能できます。LP時代には数少ない録音の中でも出色の名演です。 |
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