アンドリュー・クラーク
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CD(MARQUIS 774718146120)
バロック協奏作品集
1.テレマン/協奏曲ニ長調TWV53:D5
2.フックス/ヴァイオリン、ファゴットと
弦楽のためのロンドー
3.グラウン/ホルン協奏曲ニ長調
4.ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
「パドゥアの聖アントニオの舌の祝日のために」RV212
5.グラウプナー/フルート、ファゴット、弦楽と
通奏低音のための組曲ト長調GWV464
カティ・デブレツェニ(ヴァイオリン)(1、2&4)
アンドリュー・クラーク(ナチュラルホルン)(1&3)
カトリーナ・ラッセル(ファゴット)(1、2&5)
ソイレ・ストゥラトカウスカス(フルート)(5)
カティ・デブレツェニ指揮
ヴィクトリア・バロック・プレイヤーズ
録音 2014年1月12&13日ライヴ
カナダのピリオド楽器による団体の演奏です。創設は2011年でフルートのソイレ・ストゥラトカウスカスの呼びかけによって世界中から演奏家が参集したものです。ヴァイオリンのカティ・デブレツェニはエイジ・オブ・インライトゥンメントのソリストです。アンドリュー・クラークはイギリスのホルン奏者でこちらもエイジ・オブ・インライトゥンメントをはじめ複数のピリオド楽器オーケストラの首席です。
テレマン(1681〜1767)の協奏曲ニ長調はピゼンデルの編曲による演奏で基本的にヴァイオリン協奏曲ですがホルンとファゴットが第1楽章と第3楽章に加わります。第3楽章の冒頭はヘンデルの「水上の音楽」のようなフレーズが聞こえてきます。
フックス(1660〜1741)の「ヴァイオリン、ファゴットと弦楽のためのロンドー」はいわゆるロンド楽章というよりもメヌエットといったほうが良いような作品です。
グラウン(18世紀)の「ホルン協奏曲ニ長調」はタックウェルが初めて録音した作品ですが、グラウンは兄弟の作曲家で兄ヨハンと弟カールのどちらの作曲かは不明です。3つの楽章で構成されていて9分ほどの作品です。クラークの素晴らしい演奏はまるでナチュラルホルンにバルブがついているかのようです。第3楽章も大変な名演で絶賛したいです。
ヴィヴァルディ(1678〜1741)は夥しい数のヴァイオリン協奏曲を作曲していますが「パドゥアの聖アントニオの舌の祝日のために」RV212は副題つきの作品のひとつです。第1楽章にはカデンツァがありヴィヴァルディらしいリズムは共通していて、なぜかほっとします。第2楽章:グラーヴェは「四季」でも聞かれそうな主題が流れます。
グラウプナー(1683〜1760)の「フルート、ファゴット、弦楽と通奏低音のための組曲(Ouverture)ト長調GWV464」は5曲からなる組曲です。序曲と2つのメヌエット、2つのアリアで構成されています。やわらかい響きのフルートとファゴットがとてもきれいです。 |
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