デイル・クレヴェンジャー
ブリテン/テノール、ホルンと弦楽のためのセレナード |
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CD(DGG 423 239−2)
ベンジャミン・ブリテン/声楽作品集
1.テノール、ホルンと弦楽のためのセレナードOp31
2.イリュミナシオンOp18
3.青少年の管弦楽入門Op34
ロバート・ティアー(テノール)(1&2)
デイル・クレヴェンジャー(ホルン)(1)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
シカゴ交響楽団(1)
フィルハーモニア管弦楽団(2)
ロリン・マゼール指揮
フランス国立管弦楽団(3)
録音 1977年4月9日(1)
1978年9月18&19日(2)
1962年2月(3)
ロバート・ティアーのテノールによるブリテンの歌曲です。ティアーはセレナードをマリナーの指揮、シヴィルのホルンで1970年に録音していました。イリュミナシオンは初めての録音です。
セレナードはクレヴェンジャーがホルンを吹いています。「プロローグ」のホルンはのびやかで表情ゆたかな演奏。第2曲「パストラール」はティアーのテノールとクレヴェンジャーのホルンが対話するようなきれいな演奏。第3曲「ノクターン」はまず弦楽の響きが素晴らしい。テノールに続くホルンの跳躍するようなフレーズはクレヴェンジャーのきれのよい演奏がききどころ。第4曲「エレジー」はホルンの半音階のロングトーンが特徴ですがクレヴェンジャーのホルンがはさすがに素晴らしいものです。第5曲「ジーグ」は力強いテノールとホルンの強烈なグリッサンドが聴きものです。第6曲「賛歌」はロンド風のホルンが聞きどころですがクレヴェンジャーの勢いのあるホルンは見事です。第7曲「ソネット」はテノールと弦楽だけのポエム。第8曲「エピローグ」は冒頭の「プロローグ」と同じ楽譜を遠くから響くように舞台裏から演奏しています。
「イリュミナシオン」は10曲の歌による歌曲集で弦楽伴奏による歌曲の代表的な作品。ティアーの力強い歌唱が聞かれます。
「青少年の管弦楽入門」は「ヘンリー・パーセルの主題による変奏曲とフーガ」です。マゼール(1930〜2014)が31歳のときの録音でフランス国立放送管弦楽団を指揮したものです。この演奏はナレーションなしの通し演奏ですから音楽の流れがよくわかります。なおホルンの演奏でかなりビヴラートを抑えているところは注目です。この60年代初めはもっと明るい響きのホルンでした。 |
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