アラン・シヴィル
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CD(TESTAMENT JSBT8428)
ケンペ/R・シュトラウス作品集
1.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
2.アルプス交響曲Op64
アラン・シヴィル(ホルン)(1)
ルドルフ・ケンペ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
録音 1967年4月13日(1)
1966年4月27日(2)
シヴィルのシュトラウスは音源がリーダーズ・ダイジェストのものだったため、長い間一般には手に入りにくく、国内でもLPを持っていた方はほとんどいなかったと思われます。録音は同じケンペとのコンビでモーツァルトのホルン協奏曲を録音した翌年のものです。
ホルンのイメージとしてはモーツァルトと同様にやわらかでレガート奏法のきれいな演奏です。ときおりタックウェルのような響きが聞こえますが力みの無い穏やかな演奏といえます。特に第2楽章はロマンティックな演奏になっています。第3楽章でもレガート、ポルタメントを使ったシヴィルらしい演奏です。シュトラウスの1番はこんな演奏もできるんだというような個性的な録音です。
ケンペのアルプス交響曲は初めてのステレオ録音でした。LPジャケットのマッターホルンが思い出されます。オルガンを含む様々な楽器を必要とする大管弦楽の作品であり、ステージ裏にホルンアンサンブルまで必要です。初めて聴いたときは凄い曲だと思いました。アルプスといえばアルペンホルンを思い出します。ホルンのソロあり、森では狩猟ホルンが響く場面あり壮大な曲でありながら物語があるもので交響曲という名の「交響詩」です。ケンペはドレスデン・シュターツカペレとも録音しましたが、この録音は強烈な印象を与えてくれたものとして歴史に残るでしょう。 |
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