ラデク・バボラーク

ベートーヴェン/ホルン・ソナタ、チェロ・ソナタ第4番、他
CD(CRYSTON EXCL-00074)

ベートーヴェン・コラボレーションズ
1.ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調Op17
2.   〃   /チェロ・ソナタ第4番ハ短調Op102-1
           (ホルン版)
3.クレーベ/「変容」〜ベートーヴェンのピアノ・ソナタ
  第14番「月光」によるホルンとピアノのための
                    ソナタOp95
  ラデク・バボラーク(ホルン)
  菊池 洋子(ピアノ)
  録音 2010年9月27&28日
  茨木・小美玉市四季文化会館みの〜れ

 バボラークのベートーヴェンです。ホルン・ソナタは初録音です。この曲の演奏としては軽やかな演奏です。滑らかできれいな演奏といえます。
 バボラークはベートーヴェンを録音するにあたってチェロ・ソナタから第4番を選んでホルンで吹いています。バボラークはバッハの無伴奏チェロ組曲やヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタを吹いていましたので、このチェロ作品を吹くことは自然なことでしょう。チェロのための作品でありながらホルンのための書かれた作品のように思うほどです。チェロならではの上昇フレーズをホルンで聴いても自然です。
 クレーべ(1925〜2009)の作品はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」をアレンジしたものですが、ほとんど忠実なアレンジで第3楽章のみ自由なアレンジが加えられています。第1楽章はピアノがメインでホルンはミュートも使います。ホルンは自由なアレンジのフレーズがあります。面白いのは第2、第3楽章です。ホルンで吹く面白さは第2楽章、ハイテクニックが欲しい第3楽章では途中に第1楽章の回想が入るのが聞き所です。このアルバムは前座にホルン・ソナタでメインがクレーべということになるようです。クレーべはバボラークのうまさが際立っています。


トップへ
戻る
前へ
次へ