ラデク・バボラーク

ライヒャ/ホルン五重奏曲/モーツァルト/音楽の冗談
CD(CRYSTON OVCC−00062)

1.ライヒャ/ホルン五重奏曲ホ長調Op106
2.ハイドン/三声のディヴェルティメント変ホ長調
3.音楽の冗談ヘ長調K522
4.ベートーヴェン/ロンディーノ変ホ長調WoO25
              (ミロシュ・ボク編)

  ラデク・バボラーク(ホルン)
  ヤン・ヴォボジル(ホルン)(3&4)
  ラデク・バボラーク・アンサンブル
    録音 2008年1月5&6日
      プラハ/ドモヴィナ・スタジオ

 バボラークがライヒャの五重奏曲や音楽の冗談などを録音しました。ライヒャの五重奏曲はブラームスの三重奏曲同様演奏時間が30分を超える大曲です。バボラークはボヘミアのホルンを思わせる軽いヴィブラートをかけたきれいな演奏をきかせてくれます。完璧すぎるほどの演奏はこの曲の魅力を改めて感じさせてくれましょう。
 ハイドンの三声のディヴェルティメントはホルン、ヴァイオリンとチェロのトリオですが、夫人のチェロとの共演になります。ここでもバボラークは超難曲をいとも簡単に吹いています。低音から超高音まで変わらぬ音色ですらすらと吹いています。
 面白いのは「音楽の冗談」です。どの録音もなかなかやってくれない「冗談」をやっています。メヌエットはホルンがわざと音をはずような楽譜になっていますが、そのホルン二重奏をゆったりと演奏し、しかも楽譜とは異なるはずし方が笑えます。コーダでのはずし方はおかしいほどでした。このような演奏を「待ってました!」ですね。
 ベートーヴェンのロンディーノは管楽アンサンブルの八重奏ですが、この名曲を2本のホルン、弦楽四重奏とコントラバスのために編曲したものです。どちらかといえばバボラークのホルンが目立つ演奏になっています。しかしながらこの曲に新たな魅力を感じさせる演奏です。


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