ヘルマン・バウマン
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CD(TELDEC WPCS-6377 0630-12324-2)
1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.ダンツィ/ホルン協奏曲ホ長調
3.ロゼッティ/ホルン協奏曲ニ短調
ヘルマン・バウマン(ホルン)
ヤープ・シュレーダー指揮
アムステルダム合奏団
録音 1968年頃
ハイドンのホルン協奏曲第1番はまだ録音の少ない時期の録音でした。バウマンのホルンは音色の美しいことに驚いたものでした。またカデンツァが長く素晴らしいものでした。第2楽章の美しいカンタービレはこれも素晴らしい演奏でした。ホルンの美しい響きがあります。第3楽章はタンギングのうまさと安定感、カデンツァも実にうまいです。
ダンツィのホルン協奏曲ホ長調はブレインの録音以来の録音でした。ホ長調という演奏の難しい作品ですが、バウマンは軽く歌うようにスラスラ演奏しています。その音色の美しい響き、ハイトーンの安定した響きと申し分のない演奏です。カデンツァは低音から高音まで使う素晴らしいものです。第2楽章はロマンス、朗々と歌うホルンの美しさがあります。第3楽章のロンドはカデンツァが挿入されて華やかな雰囲気の作品です。
ロゼッティのホルン協奏曲ニ短調はすでにエーリヒ・ペンツェルで何度も聴いていましたのでバウマンの演奏は新鮮に聞えました。なお、このバウマンの録音ではペンツェル盤で大幅なカットをしていた第1楽章の前奏をカットなしで録音していました。このニ短調の協奏曲は今でこそ録音がいくつもありますが、バウマンが録音したときはペンツェルの録音があっただけでした。このロマンティックな協奏曲はモーツァルトと同じ時代に生きたフランツ・アントン・レスレルの書いた作品でした(ロゼッティはイタリア風の名前)。第2楽章のロマンツェにはカデンツァが挿入されています。第3楽章のロンドは軽快な主題が歌われます。ロゼッティの作品の中でも親しみやすい作品です。 |
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