シュテファン・ドール
セルヴァーンスキ/木管五重奏曲第1番、他(2024) |
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CD(fontec FOCD9911)
ライヴ!U
1.モーツァルト/レヒトマン編/セレナード第12番
ハ短調 K.388(384a)「ナハトムジーク」
2.セルヴァーンスキ/木管五重奏曲第1番
3.ハース/木管五重奏曲Op.10
4.ドヴォルザーク/シェーファー編/弦楽四重奏曲
第12番ヘ長調 Op.96「アメリカ」(木管五重奏版)
アンサンブル・ウィーン=ベルリン
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
ジョナサン・ケリー(オーボエ)
ゲラルド・パッヒンガー(クラリネット)
リヒャルト・ガラー(ファゴット)
シュテファン・ドール(ホルン)
録音 2024年6月6日
ウィーン、コンツェルトハウス・ライヴ
アンサンブル・ウィーン=ベルリンによる演奏のライヴ録音です。
モーツァルトのレヒトマン編曲によるセレナード第12番ハ短調「ナハトムジーク」は木管八重奏を木管五重奏での演奏になります。4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ」はおなじみの主題が見事なアンサンブルです。モーツァルトの傑作といいたい作品です。木管の美しい響き、ホルンも主題をきれいに演奏します。ドールのホルンも素晴らしい演奏です。ホルンの響きの良さ、木管のうまさが光ります。見事な演奏です。第2楽章「アンダンテ」は木管による美しい主題がきれいです。ホルンとファゴットもやわらかな響きがきれいです。第3楽章「メヌエット」はモーツァルトのメヌエットの中でも傑作といえそうなきれいなメヌエットです。木管とホルンできれいに歌われます。この演奏は素晴らしいです。第4楽章「アレグロ」はオーボエに始まる主題がきれいです。やがて全合奏によるモーツァルトの響きの良さが聴かれます。中間部にはホルンのきれいな響きもあります。後半も素晴らしい演奏です。
セルヴァーンスキ(1911-1977)の木管五重奏曲第1番は4つの楽章で構成されています。第1楽章「アダージョ〜アレグロ・モデラート」はきれいな前奏のあとに、華やかなアンサンブルになります。オーボエやフルートがきれいに響きます。やがてホルンやファゴットもよい響きになります。クラリネットもきれいな演奏です。第2楽章「アレグロ・スケルツォ―ソ」はフルートやオーボエやクラリネットが華やかに歌います。そしてホルンやファゴットもよい響きです。気合の入るような演奏です。力強いホルンの響きは印象的です。第3楽章「アンダンテ」はクラリネットのきれいな演奏に始まります。やがてオーボエやフルートもきれいに歌います。ホルンやファゴットもよい響きです。第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」は勢いのある演奏です。力強い響きで五重奏の華やかな演奏です。フルートがきれいに響きます。ホルンのきれいなソロも聴かれます。ファゴットもよい響きです。実に見事な演奏です。
パーヴェル・ハース(1899〜1944)はチェコの作曲家でヤナーチェクに教えを受けていました。木管五重奏曲は1929年の作品です。4つの楽章で構成され、ロマン的な作品です。第1楽章はオーボエ・ソロのあとにクラリネットの演奏があって、ホルンのソロがあり、フルートとホルンのユニゾーンがあるなど独特の作風です。きれいな演奏です。第2楽章はフルートに始まり、オーボエ、クラリネットに受け継がれていきます。後半ではホルンが高らかに歌います。見事な演奏です。第3楽章はスケルツォ風でフルートがピッコロに持ち替えています。ここでもホルンの活躍があります。第4楽章もホルンのソロで始まります。ドールのホルンが素晴らしい響きです。これは素晴らしい演奏です。
ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」はシェーファー編曲による木管五重奏版の演奏です。第1楽章冒頭のヴィオラのメロディーをファゴットで吹いており、続くフルートの美しい音がきれいな演奏です。ここではクラリネット、フルートが活躍しており新しい曲を聴いているようで楽しくなります。ホルンもきれいです。第2楽章はオーボエに始まり、木管がきれいに響きます。ホルンもきれいに歌います。見事な演奏です。第3楽章は木管の華やかな響きに始まります。ホルンの響きもきれいです。ファゴットもよい響きです。第4楽章はフルートのソロで始まります。オーボエやクラリネットも華やかに歌います。ドールのホルンも素晴らしい響きです。これは素晴らしい演奏です。拍手喝采です。 |
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