シュテファン・ドール
オーレ・シュミット/ホルンと室内管弦楽のための協奏曲 |
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CD(DACAPO 6.220702)
オーレ・シュミット/金管楽器のための協奏曲集
1.協奏的小品 Op.19(1964)
〜トランペットとトロンボーン、弦楽、ハープ、
打楽器とチェレスタのための
2.テューバ協奏曲(1975)
3.ホルンと室内管弦楽のための協奏曲(1966)
ガボール・タルケヴィ(トランペット)(1)
イェスパー・ブスク・ソレンセン(トロンボーン)(1)
イェンス・ビョルン=ラーセン(テューバ)(2)
シュテファン・ドール(ホルン)(3)
ジョルダーノ・ベッリンカンピ指揮
オルボア交響楽団
録音 2021年5月17〜21日
オーレ・シュミット(1928〜2010)はデンマークの指揮者で作曲家です。ニールセンの交響曲全集の録音でも知られています。
協奏的小品はトランペットとトロンボーン、弦楽、ハープ、打楽器とチェレスタのための作品です。1964年の作品で3つの楽章で構成され第1楽章:アレグロ・コン・ブリオ、第2楽章:ポコ・メノ・モッソ、第3楽章:アレグレット・ノン・トロッポとなっていますが、切れ目なしに演奏されます。トランペットとトロンボーンが活躍します。ハープやチェレスタも響きますが、金管楽器の活躍は続きます。見事な演奏です
テューバ協奏曲はイェンス・ビョルン=ラーセンのソロです。1975年の作品で3つの楽章で構成され、第1楽章:アレグロ・モデラート、第2楽章:レント、第3楽章:アレグロ・ジュストとなっています。作品は古典的でテューバの楽しそうな歌が流れます。第1楽章では迫力のあるテューバが響きます。第2楽章は大変抒情的な主題が歌われます。第3楽章は勢いのある速いテンポの主題がテューバで力強く歌われます。
ホルンと室内管弦楽のための協奏曲ヘ長調は1966年の作品。2つの楽章で構成され、第1楽章:ラルゴ、第2楽章:アレグロ・ジュストとなっています。第1楽章は冒頭からホルンのソロが穏やかに流れます。パーカッションが入りますが、ホルンの響きはきれいです。中間部にパーカッションが効果的に使われています。ドールのホルンはきれいな響きで北欧の音楽の抒情的な雰囲気を見事に出しています。第2楽章はパーカッションの響きと共に軽快なホルンの主題が流れます。第2主題の跳躍的な歌は狩りのホルンのようです。カデンツァがよくできています。このホルン協奏曲はもっと多く演奏してほしいものです。ドールの演奏は絶賛したいと思います。 |
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