ペーター・ダム

ホルンとオルガンのための音楽(1980)
CD(Deutsche Schallplatten 2100198)

ホルンとオルガンのための音楽
1.クレープス/「目覚めよ、と呼ぶ声あり」
         による幻想曲
2.フィンガー/ソナタ ト長調
3.ホミリウス/2つのコラール前奏曲
4.ヴィヴィアーニ/ホルン・ソナタ第1番
5.クレープス/神のみ旨が常に実現しますように
6.プーランク/エレジー(ショルツェ編)
7.クロル/ミサ・ムータOp55

  ペーター・ダム(ホルン)(1〜3、5〜7)
      〃  (ディスカント・ホルン)(4)
  ハンスユルゲン・ショルツェ(オルガン)
  録音 1980年 ドレスデン教会

  ペーター・ダムの明るくやわらかな彼独特のホルンが教会に響くと、オルガンのようです。ドイツでは古くから演奏されていたのでしょう。バウマンに続く録音でした。
 クレープスの「目覚めよ、と呼ぶ声あり」による幻想曲はきれいなコラールのようでホルンとオルガンが美しい響きです。
 ゴットフリート・フィンガーの「ソナタ ト長調」は3つの楽章で構成されています。第1楽章「ラルゲット」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アダージョ〜アレグロ」になります。穏やかな第1楽章、きれいな第2楽章、神秘的な響きの第3楽章と素晴らしい演奏です。
 ホミリウスの「2つのコラール前奏曲」は第1曲のオルガンの美しい響きとホルンのきれいな響きも素晴らしいです。第2曲も同様です。
 ヴィヴィアーニのソナタはディスカントホルンによる演奏です。5つの楽章で構成されています。第1楽章「アダージョ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ」、第4楽章「プレスト」、第5楽章「アレグロ」です。いずれの楽章も短いですが、ハイトーンのきれいなディスカントホルンを演奏するペーター・ダムのテクニックが素晴らしいです。
 クレープスの「神のみ旨が常に実現しますように」はホルンとオルガンの美しい響きが素晴らしいです。
 プーランクの「エレジー」はピアノ伴奏の曲ですがオルガンで聞くのもいいものです。「デニス・ブレインの思い出に」と題されたこの作品は、どのホルン奏者もきれいな演奏になります。オルガン伴奏のペーター・ダムの演奏も素晴らしいです。オルガンとよく合います。
 ベルンハルト・クロル(1920〜)の「ミサ・ムータ」は現代作品です。5つのミサ曲で構成されています。どの曲もホルンとオルガンの素晴らしい響きです。これは心が癒されそうなアルバムです。


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