ペーター・ダム

モーツァルト/ホルン協奏曲第1番ニ長調(1988)
CD(PHILIPS PHCP−10365)

モーツァルト/協奏曲集
1.クラリネット協奏曲イ長調K622
2.フルートとハープのための協奏曲ハ長調K299
3.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412

 カール・ライスター(クラリネット)(1)
 イレーナ・グラフェナウアー(フルート)(2)
 マリア・グラフ(ハープ)(2)
 ペーター・ダム(ホルン)(3)
  サー・ネヴィル・マリナー指揮
     アカデミー室内管弦楽団
   録音1988年9月7〜9日(1)
      1988年1月8〜12日(2)
      1988年1月5〜8日(3)

 ネヴィル・マリナーとアカデミー室内管弦楽団によるモーツァルトの協奏曲集です。
 クラリネット協奏曲イ長調はカール・ライスターのクラリネットによる演奏です。第1楽章からライスターの明るくやわらかな響きのクラリネットが響きます。モーツァルトのクラリネット協奏曲の醍醐味を感じます。第2楽章のアダージョは穏やかに美しいクラリネットの演奏が聴かれます。オーケストラもよい響きです。第3楽章のロンドは華やかなクラリネットの響きとオーケストラのよい響きが聴かれます。名演です。
 フルートとハープのための協奏曲はイレーナ・グラフェナウアーのフルートとマリア・グラフのハープによる演奏です。第1楽章はオーケストラの前奏がきれいです。フルートとハープが始まると華麗な響きになります。グラフェナウアーのフルートが大変きれいな響きです。グラフのハープも良い響きです。カデンツァはフルートトハープのきれいな演奏が聴かれます。第2楽章のアンダンティーノはモーツァルトの美しい主題がフルートで演奏されます。ハープと共に良い響きです。ここのカデンツァもきれいです。 第3楽章のロンドはまず木管とホルンのきれいな演奏があってハープとフルートが入ります。華麗な響きの演奏です。これも名演です。
 ホルン協奏曲第1番はペーター・ダムのホルンによる演奏です。第1楽章は豊かな響きでホルンがホール一杯に広がっています。マリナーの伴奏とホルンの明るい響きが素晴らしいモーツァルトになっています。流麗なホルンの演奏です。第2楽章はジェスマイアー版を演奏しています。ホルンのレガート演奏が大変きれいに響きます。ダムの美しいホルンが聴かれる名演です。


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