ハビエル・ボネ
ブラームス/ホルン三重奏曲/アダージョとアレグロ/ヴィラネル |
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MP3音源(ambitus amb96985)
1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.シューマン/アダージョとアレグロOp70
3. 〃 /ヴァイオリン・ソナタ第1番
イ短調Op105
4.デュカス/ヴィラネル
ハビエル・ボネ(ナチュラルホルン)(1)
〃 (バルブホルン)(2&4)
マティアス・ウェーバー(ピアノ)(1〜4)
マキシム・コスィノフ(ヴァイオリン)(1&3)
録音 2016〜17年
ハビエル・ボネ待望のブラームスのホルン三重奏曲です。シューマンとデュカスも録音しました。CDが入手できないのでダウンロード音源です。
ブラームスの「ホルン三重奏曲」は第1楽章冒頭から繊細な響きのホルンが流れます。ナチュラルホルンかと思えるほど美しい響きです。それでも音階ではナチュラルホルン独特の閉止音が聞こえます。ヴァイオリンの響きも良いものでピアノもそれほど強くは響かせないのでホルンの引き立て役になっています。ボネのホルンはベテランらしいうまさでこのブラームスを歌います。第2楽章のスケルツォはピアノ、ヴァイオリンとホルンが明るく歌います。ナチュラルホルンの太い響き、詰まった響きも独特のものです、トリオのホルンとヴァイオリンがよい響きで、ピアノもまたきれいです。第3楽章のアダージョ・メストはピアノの前奏があって哀愁的な主題が歌われます。ホルンとヴァイオリンの調和のとれた響きがきれいです。ボネのナチュラルホルンは大変魅力的な響きを出しています。第4楽章「アレグロ・コン・ブリオ」はホルンの力強い響きが素晴らしいです。ヴァイオリンとピアノも良い響きでフィナーレの響きが厚いものになっています。ボネのナチュラルホルンはこの作品の魅力を引き立てるものです。素晴らしい演奏です。
シューマンの「アダージョとアレグロ」はホルンの定番作品です。ここではバルブホルンを演奏しています。アダージョはボネのホルンは透明感があり実に美しい響きです。滑らかなスラーが素晴らしいです。アレグロは滑らかなホルンの響きと卓越したホルンのテクニックが素晴らしいです。ボネのホルンの魅力を感じさせます。これも名演です。
シューマンの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」はマキシム・コスィノフのヴァイオリンです。作品は3つの楽章で構成されています。第1楽章「情熱的な表現で」、第2楽章「アレグレット」、第3楽章「生き生きと」となっています。ロマン的なヴァイオリンでこの時代の作品の美しさがあります。
デュカスの「ヴィラネル」はホルンの定番中の定番。前半を自然倍音で演奏するのが指定ですが、さすがにボネは自然倍音で演奏しています。ピアノも見事な演奏でホルンと共に名演奏を繰り広げます。後半のうまさはミュートを付けても見事なもので終結の鮮やかな演奏も素晴らしい。これは素晴らしいアルバムです。 |
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