ラデク・バボラーク

オール・ピアソラ・プログラム
CD(ANIMAL MUSIC ANI084-2)

ラデク・バボラーク/オール・ピアソラ・プログラム
1.フラカナーパ(イルレ編)
2.鮫(イルレ編)
3.タンゴ・エチュード第1番(バボラーク編)
4.ミケランジェロ70(バボラーク編)
5.タンゴ・エチュード第4番(バボラーク編
6.フーガと神秘(バボラーク&イルレ編)
7.タンゴ・エチュード第3番(バボラーク編)
8.肉屋の死(イルレ編)
9.天使のミロンガ(バボラーク編)
10.悪魔のタンゴ(バボラーク編)
11.天使の復活(イルレ編)
12.「昔々」(アヴェ・マリア)

ラデク・バボラーク・オルケストリーナ
ラデク・バボラーク(ホルン&指揮)(1〜11)
ペトル・ヴァラーシェク(バス・クラリネット)
                (1、2、6、10&11)
     〃       (アルトサックス)(8)
ベンツェ・ボガーニ(ファゴット)(1、2、6、10&11)
ミリアム・ロドリゲス・ブリュロヴァー(ギター)
                 (1、2、6、9、10&11)
ヴァーツラフ・クラフリーク(ピアノ)(1、2、4〜12)
ダリボル・カルヴァイ(ヴァイオリン)(1、2、6、9、10&11)
マルティナ・バチョヴァー(ヴァイオリン)(1、2、6、9&11)
カレル・ウンテンミュラー(ヴィオラ)(1、2、6、8、9&11)
ハナ・バボラコヴァー(チェロ)(1、2、4、5、6、8〜12)
ダヴィト・パヴェルカ(コントラバス)(1、2、6〜11)
イルジー・スティヴィーンJr.(打楽器)
            (1、2、6、8、10&11)
ヴィート・ペトラーシェク(チェロ)(5)
 録音2019年8月9&10日  ノウゾフ(チェコ)

 ラデク・バボラーク・オルケストリーナの演奏でアストラ・ピアソラの作品集です。オリジナルからの編曲です。
 「フラカナーパ」はトマーシュ・イルレの編曲で冒頭からホルンのソロで始まります。ギターとパーカッションが入ってにぎやかなタンゴになります。
  「鮫」もイルレの編曲です。前半は2分ほど無伴奏ヴァイオリンの演奏があって、後半は11人のオーケストラの演奏になります。
  「タンゴ・エチュード第1番」はバボラークの編曲で全曲が無伴奏ホルンによる演奏です。ソロ・ホルンの超絶技巧もバボラークが演奏すると簡単そうに聞こえてきますから凄いです。
 「ミケランジェロ70」はバボラークの編曲、ホルンとチェロとピアノによるトリオの演奏です。これがまた迫力あります。
 「タンゴ・エチュード第4番」もバボラークの編曲、ホルン、2つのチェロとピアノによる四重奏です。冒頭はミュートを付けたホルンが歌います。2つのチェロがバックに響くと、やがてピアノが入って開放のホルンが明るく歌います。ゆったりとしたテンポの作品です。
 「フーガと神秘」はバボラークとイルレの2人による編曲です。これは11人のオーケストラによる演奏です。後半にホルンのソロがあります。静かな部分とにぎやかな部分が対照的です。
 「タンゴ・エチュード第3番」はバボラークの編曲、ホルン、ピアノとコントラバスのトリオ演奏です。軽快なタンゴに始まり中間にはホルンとベースのデュオもあり後半はトリオでタンゴになります。
 「肉屋の死」はイルレの編曲、この曲にはアルトサックスのソロが入ります。ヴァイオリンやギターが抜けた7人の演奏です。アルトサックスが歌うこの作品は軽快でタンゴの魅力が一杯です。
 「天使のミロンガ」はバボラークの編曲、ホルン、ギター、弦楽とピアノのよる8人の演奏です。ホルンのソロが冒頭から入ります。哀愁的な音楽です。
 「悪魔のタンゴ」もバボラークの編曲、ヴァイオリン1本とヴィオラが抜けた9人の演奏。冒頭にパーカッションによる異様な響きがあります。中間部には美しいホルンのソロがあります。後半はにぎやかなタンゴになります。
 「天使の復活」はイルレの編曲、11人のオーケストラの演奏です。静かな音楽ですがそれぞれの楽器が鮮明に聞こえます。後半のピアノソロがなんといえない雰囲気を出しています。そしてフルオーケストラでタンゴが演奏されています。
 「昔々(アヴェ・マリア)」はオリジナル作品で、チェロとピアノで演奏されています。美しいアヴェ・マリアです。これは素晴らしい作品です。


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