デニス・ブレイン

ベートーヴェン/ホルン・ソナタ/アダージョとアレグロ/ヴィラネル、他
CD(ANDROMEDA ANR2512)

1.ベートーヴェン/ホルン・ソナタOp17
2.シューマン/アダージョとアレグロOp70
3.デュカス/ヴィラネル
4.モーツァルト/ピアノと木管の為の五重奏曲K452
5.   〃  /ディヴェルティメント第16番変ホ長調
     K289より第2楽章、第3楽章(ベインズ編)

  デニス・ブレイン(ホルン)(1〜5)
  デニス・マシューズ(ピアノ)(1)
  ジェラルド・ムーア(ピアノ)(2&3)
  コリン・ホースリー(ピアノ)(4)
  デニス・ブレイン管楽合奏団(4&5)
   録音  1944年4月3日(1)
        1952年4月22日(2)
        1952年4月19日(3)
        1954年5月19&23日(4)
        1952年11月5日(5)

 デニス・ブレインの名演集です。
 ベートーヴェンの「ホルン・ソナタ」はブレインの映像も残っていますが、この録音は1944年にSP録音されたものです。ラウーのピストン・ホルンで演奏しています。いまだにブレインの代表録音のひとつとして何度も発売されています。その演奏の完璧なことは永遠のお手本です。
 シューマンの「アダージョとアレグロ」はこの作品の代表的な録音で、このアダージョとアレグロといえばまずブレインの録音が第一に思い出されます。低音から高音までよどみなく完璧な演奏をきかせてくれます。アレグロの鮮やかな演奏は何度聞いても素晴らしい。
 デュカスの「ヴィラネル」はホルン作品の定番曲ですが、いまだにこのブレインの演奏は代表的な録音として知られています。前半の甘い音色のホルンは素晴らしく、真似のできないホルンです。コーダの鮮やかなタンギングは凄いです。
 モーツァルトの「ピアノと木管の為の五重奏曲」はブレインが主宰する木管アンサンブルとコリン・ホースリーによる演奏です。第1楽章冒頭からブレンのホルンが聴かれます。第2楽章のアンサンブルの良さ、第3楽章の生き生きとしたモーツァルトの響きは楽しいものです。ブレインはアンサンブルをたくさん演奏していました。この五重奏曲はもう1つギーゼキングとの録音があります。
 ディヴェルティメント第16番の第2楽章はメヌエットです。2本のオーボエ、2本のホルンと2本のファゴットで演奏されています。第3楽章はアダージョですがやや速めのテンポで演奏しています。オーボエの響きが印象的です。この録音はこの2つの楽章だけです。     


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