メイソン・ジョ−ンズ

R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
CD(SONY SYCC1745-6)2枚組

R・シュトラウス/管弦楽&協奏作品集
1.交響詩「英雄の生涯」Op40
2.組曲「町人貴族」Op60
3.歌劇「ばらの騎士」組曲
4.楽劇「サロメ」より「サロメの踊り」
5.ピアノと管弦楽のための「ブルレスケ」ニ短調
6.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11

  アンシェル・ブラシロウ(ヴァイオリン)(1&2)
  サミュエル・メイズ(チェロ)(2)
  ウィリアム・スミス(ピアノ)(2)
  ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)(5)
  メイソン・ジョーンズ(ホルン)(6)
  ユージン・オーマンディ指揮
  フィラデルフィア管弦楽団
  録音 1960年12月15日(1)
      1965年2月13日(2)
      1964年2月12日(3)
      1962年11月15日(4)
      1966年2月3日(5)
      1966年6月18日(6)

 オーマンディ/フィラデルフィアによるリヒャルト・シュトラウスの名曲集です。「英雄の生涯」と「ばらの騎士」組曲は3回目の録音でした。
 交響詩「英雄の生涯」は1960年の録音で1959年のカラヤンに次ぐものでした。またこの1960年にはセルが「ドン・キホーテ」を1958年にはベームが「ツァラトゥストラはかく語りき」を録音しておりシュトラウスの交響詩はステレオ録音の迫力ある演奏が脚光を浴びたものでした。
 オーマンディの「英雄の生涯」は冒頭から迫力のある響きが素晴らしい。「英雄の伴侶」ではブラシロウのヴァイオリン・ソロが大変きれいです。「英雄の業績」ではドン・ファン、ティル、ドン・キホーテなどの主題が現れてシュトラウスの作品を業績として演奏されます。ここも見事な演奏です。「英雄の引退と完成」はフィラデルフィア・サウンドの完成された響きに圧倒されます。
 組曲「町人貴族」は9つの小品の組曲でピアノが使われています。第3曲「剣術の先生」ではピアノとトランペットのソロが印象的です。第4曲「仕立屋の登場と踊り」ではヴァイオリン・ソロが仕立て屋を表現しています。第9曲「宴会」は盛大な響きが聞きものです。チェロのソロもあります。
 歌劇「ばらの騎士」組曲はオペラを管弦楽の組曲にしたものです。冒頭の序奏では4本のホルンがユニゾーンで吹くところが特徴です。そしてハイトーンのグリッサンドが響くところが一番の聴きどころではないかと思います。
 楽劇「サロメ」より「サロメの踊り(7つのヴェールの踊り)」は「サロメ」の中でも有名な曲で録音は多いです。冒頭のオーボエによる激しいリズムから妖艶な歌までシュトラウスの魅力的な響きが聞かれます。
 ピアノと管弦楽のための「ブルレスケ」は19分ほどの単一楽章のいわばピアノ協奏曲です。ゼルキンのピアノが実に素晴らしい演奏です。リヒャルト・シュトラウスはピアノ協奏曲はこの1曲だけでした。他に左手のための作品がありますが、それはヴィットゲンシュタインのために書かれたものでした。
 ホルン協奏曲第1番変ホ長調はホルンの首席メイソン・ジョーンズの演奏です。アメリカのホルン独特の響きで特にジョーンズは個性のあるホルンの響きがあります。完璧なテクニックでこの作品を演奏しています。第3楽章のロンドは勢いがあり、流麗な演奏です。カデンツァも雄大で見事な演奏です。


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