エルヴェ・ジュラン

ドレーゼケ/五重奏曲、ロマンス&アダージョ
CD(TYXart TXA16077)

ドレーゼケ/室内楽作品集
1.ピアノ五重奏曲変ロ長調Op48
2.ホルンとピアノのためのロマンス ヘ長調Op32
3.ホルンとピアノのためのアダージョ イ短調Op3
4.クラリネット・ソナタ変ロ長調Op38

 エルヴェ・ジュラン (ホルン)(1〜3)
 リサ・シャツマン (ヴァイオリン)(1)
 マリー・シレム (ヴィオラ)(1)
 ダーフィト・ピア (チェロ)(1)
 パスカル・モラゲス(クラリネット)(4)
 オリヴァー・トリエンドル (ピアノ)(1〜4)
 録音 2015年6月

 フェリックス・ドレーゼケ(1835〜1913)はドイツの作曲家で交響曲を4曲作曲していましたが、戦後は忘れられた作曲家でした。見直されたのは最近のことです。
 ピアノ五重奏曲変ロ長調は1888年に書かれています。編成がピアノ四重奏にホルンが加わるというものです。4つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ・マ・ノン・トロッポ・ヴィヴァーチェ」、第2楽章「アンダンテ・グラーヴェ」、第3楽章「プレスト・レジエロ」、第4楽章「フィナーレ、アレグロ・コン・ブリオ、アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・レジエロ」となっています。ホルンのソロも多く「ホルン五重奏曲」といってもいいようですが、ホルンの華やかな出番は少ないです。アンサンブルの一員というほうがいいようです。全曲37分という大曲です。
 ホルンとピアノのためのロマンスは1885年の作品。冒頭のピアノがサン=サーンスのロマンスOp36のように始まります。ホルンの主題は優しくロマンティックです。エルヴェ・ジュランの録音が世界初録音です。美しい小品です。
 ホルンとピアノのためのアダージョも1885年の作品。イ短調の哀愁的なメロディが流れます。埋もれていたのがもったいない素晴らしい作品です。中間部の盛り上がりも素晴らしいものです。全曲7分20秒の名曲です。
 クラリネット・ソナタ変ロ長調は1887年の作品。4つの楽章で構成されています。モラゲスのクラリネットでロマンティックな作品をたっぷり聴かれます。24分を超える大作です。


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