デニス・ブレイン

R・シュトラウス&ヒンデミット/ホルン協奏曲
CD(Regis RRC1407)

1.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調
2.   〃     /ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.ヒンデミット/ホルン協奏曲(1949)
4.レノックス・バークリー/ホルン三重奏曲Op44
  デニス・ブレイン(ホルン)(1〜4)
  ワルター・ジュスキント指揮(1)
  ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮(2)
  パウル・ヒンデミット指揮(3)
  フィルハーモニア管弦楽団(1〜3)
  マノウグ・パリキアン(ヴァイオリン)(4)
  コリン・ホースリー(ピアノ)(4)

  録音 1947年5月21日(1)  
      1956年9月22&23日(2)
      1956年11月19日(3)
      1954年6月15&16日(4) 

 デニス・ブレインのリヒャルト・シュトラウス2曲とヒンデミットのホルン協奏曲にバークリーのホルン三重奏曲をカップリングしたアルバムです。
 リヒャルト・シュトラウスの1番はサヴァリッシュの指揮ではなく、1947年のSP録音のほうを収録しています。この1回目の録音はラウーのピストン・ホルンを吹いていますが、録音状態は大変よく演奏も素晴らしいのでブレインはこちらの録音を気に入っていたようです。聞き比べる音質の違いもあり古い録音の音が良いというのに驚きます。これは1954年5月のライヴ同様希代の名演でしょう。
 ホルン協奏曲第2番はこの作品の代表的な名盤ですが今となってはモノラル録音であることが惜しまれるところです。いずれにしてもブレインの2番は1951年のライヴ録音(ラウー使用)とこの録音だけですのでアレキサンダーの演奏を堪能できる唯一の録音です。
 ヒンデミットのホルン協奏曲はブレインのために書かれた作品で、ステレオ録音で残された貴重な演奏です。速くて短い第1、第2楽章と遅いテンポで長大な第3楽章から構成されています。第3楽章はホルンの表現力が聞き所ですがブレインの美しい響きは古今の録音でもダントツの演奏です。
 バークリーのホルン三重奏曲もブレインのために書かれた名曲です。録音は割合少なくて他にはツークやパイアット、スターリングなど5種類ほどしかないようです。やはりブレインの曲という印象が強いのでしょうか。それにしてもブレインの鮮やかなタンギングとフレージングには脱帽です。


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