ティモシー・ブラウン

 シューベルト/八重奏曲ヘ長調(1977)
CD(CANYON PCCL−00241)

 シューベルト/八重奏曲ヘ長調Op166、D803
   〜2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
    コントラバス、クラリネット、ホルンと
    ファゴットのための

  アカデミー室内アンサンブル
  アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン)
  ロイ・ギラード(ヴァイオリン)
  スティーヴン・シングルス(ヴィオラ)
  デニス・ヴィゲイ(チェロ)
  トーマス・マーティン(コントラバス)
  アントニ−・ペイ(クラリネット)
  ティモシー・ブラウン(ホルン)
  マーティン・ガット(ファゴット)
  録音 1977年5月

 シューベルトの八重奏曲は演奏に1時間近くかかるる大曲で室内アンサンブルのための交響曲といえます。1824年に書かれており「未完成」と「ザ・グレート」の間になります。シューベルトはホルンを大切にした曲が多いのですが、この曲にも重要なメロディーを吹かせています。
  第1楽章:前奏のアダージョに続くアレグロの中で吹かれる流れるようなメロディはクラリネットの提示に続くもので流れるような主題が美しいです。ティモシーの鮮やかなホルンが響きます。コーダもホルンで終わります。第2楽章:アダージョはクラリネットで始まる穏やかな雰囲気がきれいです。第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェは快活なスケルツォです。トリオがきれいです。「ロザムンデ」を思わせるような主題と響きが流れてきます。第4楽章:アンダンテは主題と変奏曲、「ロザムンデ」の間奏曲を思わせるような主題に始まります。ホルンにも美しい主題が現れます。クラリネットとファゴットのユニゾーンもきれいです。第5楽章:メヌエットはこの曲の中でも白眉といえる楽章です。クラリネットの美しい主題が転調しながら歌われ弦楽器、ホルンに受け継がれていきます。ペイとティモシーの演奏が素晴らしい。第6楽章:アンダンテ・モルト〜アレグロはシューベルトの音楽の美しさがあります。これは素晴らしいアンサンブルです。全6楽章小さい編成ながらもオーケストラを聞いているかのようです。演奏時間54分30秒。


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