ティモシー・ブラウン

ベートーヴェン/六重奏曲変ホ長調Op81b
CD(PHILIPS 434 119−2)

室内楽曲集
1.弦楽五重奏曲ハ長調Op29
2.管楽六重奏曲変ホ長調Op71
3.六重奏曲変ホ長調Op81b

  アカデミー室内アンサンブル
  ケネス・シリト(ヴァイオリン)(1&3)
  マルコルム・ラッチェム(ヴァイオリン)(1&3)
  ロバート・スミッセン(ヴィオラ)(1&3)
  スティーヴン・ティース(ヴィオラ)(1)
  スティーヴン・オートン(チェロ)(1&3)
  アンドリュー・マリナー(クラリネット)(2)
  リチャード・ウェスト(クラリネット)(2)
  グラハム・シーン(ファゴット)(2)
  ギャヴィン・マックノートン(ファゴット)(2)
  ティモシー・ブラウン(ホルン)(2&3)
  ニコラス・ヒル(ホルン)(2&3)
   録音 1991年12月 

 このアルバムはアカデミー室内アンサンブルによるベートーヴェンの室内楽作品です。
 弦楽五重奏曲ハ長調は1800〜1801年に作曲された作品です。オリジナルの弦楽五重奏曲はこの1曲だけです。四重奏曲は16曲ありますが、五重奏はこれだけでした。ベートーヴェンらしく第3楽章はスケルツォになっています。創作意欲の高い時期の作品で格調高い作品です。
 管楽器のための六重奏曲変ホ長調Op71はクラリネット、ファゴットとホルンが各2の編成で中低音域の楽器による落ちついた響きの作品です。1796年26歳のときの作曲でした。各楽器に主題が現れてきますので演奏は楽しいように思われます。録音は古くからあり管楽器アンサンブルの定番曲です。
 2つのホルンと弦楽四重奏のための六重奏曲変ホ長調はベートーヴェンが2つのホルンのために書いた室内楽版の協奏曲といってよい傑作です。ティモシー・ブラウンとニコラス・ヒルがホルンを演奏しています。息の合った演奏で聴くベートーヴェンは楽しいものです。厚みのある演奏で迫力があります。第2楽章は美しい響きが素晴らしいものです。第3楽章のロンドでは2番ホルン鮮やかな演奏が見事です。ここではティモシー・ブラウンとニコラス・ヒルの力強いホルンの響きが聴かれます。


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