リチャード・バーディック

バーディック/アストラルウェイヴス&フォスフォロス(星の波と明けの明星)
CD(I Ching Music CD29)

リチャード・バーディック/星の波と明けの明星
 1.明けの明星〜ホルン四重奏1
 2.明けの明星〜ホルン三重奏1
 3.明けの明星〜ホルン独奏1
 4.星の波第1番Op62
 5.明けの明星〜ホルン独奏2
 6.明けの明星〜ホルン三重奏2
 7.明けの明星〜ホルン四重奏2
 8.星の波第2番Op64
 9.明けの明星〜ホルン独奏3
10.明けの明星〜ホルン三重奏3
11.明けの明星〜ホルン四重奏3
12.星の波第3番Op67
13.物質のない心

 リチャード・バーディック(ホルン)(多重録音)
        〃    (ホルン独奏)(3、5&9)
   録音 2012年

 リチャード・バーディック(1961〜)はカリフォルニア生まれのアメリカのホルン奏者で、たくさんのホルン作品を作曲しています。このアルバムは「星の波と明けの明星」をホルンの音楽にした作品です。天体の音楽といってよいでしょう。「明けの明星」とは明け方の東の空に見える「金星」のことです。金星は太陽の周りを回っていますので、夕方の日没後に見える時は「宵の明星」、明け方の日の出前に見えるときが「明けの明星」です。
 「明けの明星」はいずれも30秒ほどの小品で、ホルン四重奏、ホルン三重奏、ホルン独奏で演奏されます。これが3曲ずつ演奏されます。ホルン四重奏で始まる「明けの明星」は豊かな残響で雄大な宇宙を感じさせます。
  アストラルウェイヴス(星の波)は第1番と、第2番が19分を超える長大な作品になっています。ホルン独奏と電子音楽によって宇宙のウェーヴを表現しています。第3番は10分ほどの作品です。
 最後のMind Without Matter(物質のない心)はバーディックが学生時代1979年の作品で、原曲はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための七重奏曲でした。これを7本のホルンで演奏しています。10分ほどの作品ですが、ホルンで吹くには大変きついハイトーンがあります。バーディックのテクニックの凄さが伺えます。


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