ペーター・ダム

モーツァルト/「ポストホルン・セレナード」
CD(TELDEC WPCS-6126)

モーツァルト/管弦楽作品集
1.セレナード第9番ニ長調K320「ポストホルン」
2.行進曲ニ長調K335(320a)−第2番
3.行進曲ニ長調K335(320a)−第1番

  ペーター・ダム(ポストホルン)(1)
   ニコラウス・アーノンクール指揮
   ドレスデン・シュターツカペレ
   録音 1984年2月&3月

 アーノンクールによるモーツァルトの「ポストホルン・セレナード」です。ドレスデン・シュターツカペレによる大変美しい響きのセレナードが演奏されています。
 セレナード第9番ニ長調K320「ポストホルン」は7つの楽章から構成されています。この演奏では48分近くかかる大曲です。第1楽章の雄大な響きは印象的です。第3楽章は「コンチェルタンテ」でフルート、オーボエ、ファゴットが協奏交響曲のように演奏しています。第5楽章「アンダンティーノ」はモーツァルトらしい短調の音楽でアーノンクールは音楽がうねるような表現をしているところがあります。この楽章だけでも満足できるモーツァルトの傑作といえます。第6楽章では第1トリオでリコーダーが使われています。また第2トリオではポストホルンが使われます。ポストホルンはドミソの自然倍音だけで歌われます。ここではダムがポストホルンを吹いています。大変きれいな響きです。
 2つの行進曲は当時の演奏会で観客の入場のときと退場のときに演奏されたものです。第1番が入場の音楽で「ようこそいらっしゃい」という雰囲気があります。第2番もニ長調なのでポストホルンの続きといってもおかしくないほどです。実際にはその前に拍手があります。


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