ハンスイェルク・アンゲラー

ナチュラルホルンのための狩の協奏曲
CD(KOCH SCHWANN 3−6502−2)

ナチュラルホルンのための狩の協奏曲
1.アントン/狩のファンファーレ(狩の集い)
2.シュティヒ/ホルン協奏曲第5番ヘ長調
3.アントン/3つの狩の歌
4.ロゼッティ/ホルン協奏曲ホ長調(Kaul V:42)

  ハンスイェルク・アンゲラー(ナチュラルホルン)
  ハワード・アーマン指揮
   アンサンブル・ソル・ソル・ラ・ソル(2&4)
   録音 1994年

 アンゲラー初の協奏曲はナチュラルホルンを吹いての録音でした。アントンの作品は狩のファンファーレで短い曲です。これはソロ・ホルンです。
 シュティヒのホルン協奏曲第5番は古くから知られた曲でブヤノフスキーやタックウェルなども録音しています。しかしながらナチュラルホルンは初めてです。この曲はモダン楽器でもかなり難しいのですが、これをナチュラルホルンですらすら吹かれるとは驚きです。まして第3楽章の「狩のロンド」は速いパッセージがあります。カデンツァは指揮のアーマンの作です。
 オンドジェイ・アントンの「3つの狩の歌」は、森に響く狩りのホルンのように素晴らしい響きです。
 ロゼッティのホルン協奏曲ホ長調はE管に差し替えればホ長調にはなりますがこの曲は半音がかなりありますので、音程は難しいことこの上ないでしょう。アンゲラーは難なく吹いています。この曲も第3楽章が「狩のロンド」ですが装飾音が多くて大変な曲です。それにしてもこの演奏はナチュラルホルンらしくないといっても過言ではありません。ここまで自在に吹くホルン奏者は多くないでしょう。完璧な演奏でした。なお、この協奏曲はカール・シュターミッツがホルン協奏曲変ホ長調として編曲した作品と同じです。


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