ジョルジュ・バルボトゥ

ホルンとハープのための音楽
CD(エラート WPCSー6245)

ホルンとハープのための音楽
1.デュヴェルノワ/ノクターン第2番変ホ長調
2.ボクサ/カンタービレ・エスプレッシーヴォ
3.ドープラ/スコットランドの歌と変奏
4. 〃 /ホルン・オブリガートつきのハープ・ソナタ
5.ボクサ/アンダンテ・ソステヌート(幻想曲より)
6.ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲

  ジョルジュ・バルボトゥ(ホルン)(1、3〜5)
  リリー・ラスキーヌ(ハープ)(1〜6)
  ジャン=フランソワ・パイヤール指揮
    パイヤール室内管弦楽団(6)
    録音 1971年(1〜5)
        1969年(6)

 ホルンとハープのためのオリジナル曲集の世界初録音でした。いずれも柔らかな響きのホルンと美しい響きのハープの競演であり、古きよき時代を思い起こさせる名曲ばかりです。バルボトゥの明るく温かい響きに心が癒されます。
  デュヴェルノワのノクターン第2番は最初から明るくほどよいビヴラートのホルンがとてもきれいでハープのきらめきと共に癒されます。この作品は度々演奏され録音もいくつかあります。ボクサの「カンタービレ・エスプレッシーヴォ」はハープ独奏です。ラスキーヌの名演が聞かれます。
  ドープラの「スコットランドの歌と変奏」はホルンの豊かな響きとそれを支えるハープの響きの素晴らしさが伝わってきます。この作品はヘルマンソンの録音があるだけのものでバルボトゥの音楽性の豊かさに頭が下がります。「ホルン・オブリガートつきのハープ・ソナタ」はドープラの傑作ソナタと思います。バルボトゥの最高傑作といっても過言ではないでしょう。
  ボクサの「アンダンテ・ソステヌート」はまだ他に録音がありません。ピストンホルンの響きを後世に伝える貴重な録音になりました。
  ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」は弦楽とハープのための作品でハープの表現力を十分に引き出した名曲です。ラスキーヌの指先からこぼれるハープがパイヤールの引き出す弦楽の美しさと共に最高の演奏を生みました。


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