ヘルマン・バウマン

狩のコンチェルト
CD(PHILIPS 416 815−2)

 狩のコンチェルト
1.L・モーツァルト/狩のシンフォニア
2.ムーレ/合奏用組曲集:第2組曲
3.ファッシュ/協奏曲ニ長調「狩」
4.L・モーツァルト/2つのホルンの為の協奏曲

  ヘルマン・バウマン(ホルン)(1〜4)
  ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)(1〜4)
  フランス・トランペット・グループ
        (狩猟ホルン)(2)
  アイオナ・ブラウン(ヴァイオリン)(3)
  アイオナ・ブラウン指揮
    アカデミー室内管弦楽団
    録音 1986年1月3日〜5日

 このCDはL・モーツァルトを中心に狩のコンチェルトをまとめたものです。主役はバウマンですが、ヴラトコヴィチと息がぴったりです。なお、ムーレとファッシュの作品ではナチュラルホルンを吹いています。
 狩のシンフォニアでは犬の鳴き声や鉄砲の音が入って驚きます。臨場感豊かなCDです。ムーレの作品では7本の狩猟ホルンが調子はずれの音をばんばん鳴らしますので楽しいです。ファッシュの協奏曲では狩猟ホルンを吹いていますのでラッパの音が響きます。
 レオポルド・モーツァルトの2つのホルンの為の協奏曲変ホ長調はヴラトコヴィチとの共演です。バウマンは70年代にもこの曲を録音していますが、この録音の素晴らしい響きは他を圧倒するでしょう。この録音で面白いのが第3楽章で最初に出てくるソロで自然倍音だけで演奏しています。ストップ音が鮮やかです。オーケストラの響きも素晴らしい。


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