福川 伸陽

R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番&第2番、アンダンテ、他(2022)

CD(KING RECORDS KICC 1609)

R・シュトラウス/ホルン作品集
1.歌劇「カプリッチョ」より間奏曲「月光の音楽」
2.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
3.序奏、主題と変奏 変ホ長調
4.アンダンテ ハ長調
5.ホルン協奏曲第2番変ホ長調
6.アルプホルン

 福川 伸陽(ホルン)
 山中 惇史(ピアノ)(3、4&6)
 小林 沙羅(ソプラノ(6)
 山下 一史指揮
  愛知室内オーケストラ(1、2&5)
 録音 2022年11月17&18日(1、2&5)
     2022年11月21日(3、4&6)
名古屋市、三井住友海上しらかわホール(1、2&5)
東京、キング関口台スタジオ第1スタジオ(3、4&6)

 福川伸陽がついにリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲などのホルン作品を録音しました。
 歌劇「カプリッチョ」の「月光の音楽」は歌劇「カプリッチョ」のファイナルシーンの間奏曲ですが、ホルンのソロが美しいことで有名です。福川のホルンがきれいです。
 「ホルン協奏曲第1番」は冒頭から見事な演奏です。たっぷりとホルンを響かせる素晴らしい演奏です。福川のホルンは明るく、よどみない流麗な演奏が素晴らしいです。後半も見事な演奏です。第2楽章の美しい響きも素晴らしいです。オーケストラもよい響きです。第3楽章の軽快で流麗な演奏も見事な演奏です。中間部のリタルダンドでも見事な演奏です。そしてカデンツァからコーダも素晴らしい演奏です。名演です。
 「序奏、主題と変奏」は名作です。序奏、主題と5つの変奏曲になります。美しい主題と続く華やかな変奏曲が楽しいです。第2変奏の細やかな演奏も良い響きです。第3変奏はきれいな演奏です。第4変奏の穏やかな美しさ、第5変奏の軽快な演奏の素晴らしいこと、福川のホルンは見事な演奏です。山中惇史のピアノも素晴らしい響きです。
 「アンダンテ ハ長調」はシュトラウス24歳のときの作品です。ホルン・ソナタの楽章のようです。魅力的な作品です。福川のホルンは抒情的で美しい演奏になっています。見事です。
 「ホルン協奏曲第2番」はホルンのソロで始まります。この作品はシュトラウス晩年の傑作です。福川のホルンはやわらかな響きで、流麗な演奏です。ホルンの魅力を教えてくれる大変素晴らしい演奏です。中間部も華麗な響きが素晴らしいです。オーケストラもよい響きです。後半の雄大な響きも素晴らしいです。第2楽章のオーケストラの美しさは素晴らしいです。穏やかなホルンの響きもきれいです。第3楽章の快活で流麗なホルンは力強さもあってこの演奏の素晴らしさを感じます。これは福川のホルンによる名演奏です。
 「アルプホルン」はアルペンホルンをイメージした表情豊かなホルンがきれいです。小林沙羅のソプラノは魅力的できれいな歌声です。福川のホルンもまたきれいに響きます。これは素晴らしい演奏です。


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