ヨハネス・ヒンターホルツァー

ドップラー/森の小鳥たち〜フルートと4本のホルンのための
CD(FARAO CLASSICS B 108104)

ドップラーの発見
1.フランツ・ドップラー/2本のフルートと
        ピアノのためのソナタOp25
2.フランツ・ドップラー/ハンガリー田園幻想曲
         〜フルートとピアノためのOp26
3.カール・ドップラー/ハンガリーの歌による変奏曲
     〜フルートとピアノための
4.フランツ&カール・ドップラー/ハンガリー田園歌
       〜2本のフルートとピアノための幻想曲
5.フランツ・ドップラー/森の小鳥たち〜フルート
            4本のホルンのためのOp21
6.フランツ・ドップラー/大幻想曲
         〜フルートとピアノための
7.フランツ・ドップラー/祖国より〜2本のフルートと
         ピアノのための祝祭曲Op39a

エマニュエル・パユ(フルート)(1、2、4、5&7)
アンドラーシュ・アドリアン(フルート)(1、3、4、6&7)
ジャン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ)(1〜4、6&7)
アルシス・ホルン四重奏団(5)
ヨハネス・ヒンターホルツァー(ホルン)
セバスチャン・タデイ(ホルン)
ルーシー・クリサティス(ホルン)
ミヒャエル・レイファー(ホルン)
 録音 2018年5月
 世界初録音(1、3、4&7)

 「ハンガリー田園幻想曲」で有名なフランツ・ドップラー(1821-1883)と弟のカール・ドップラー(1825-1900)のフルート作品です。4つの作品が世界初録音になります。フルートの巨匠アンドラーシュ・アドリアンとベルリン・フィルの首席エマニュエル・パユの演奏です。失われていたと思われる作品が発見されてここに録音されました。
 フランツ・ドップラーの「2本のフルートとピアノのためのソナタ」はフランツとカールの兄弟で演奏した作品。4つの楽章で構成されています。世界初録音のこの作品は2本のフルートが楽しそうに歌う名曲です。これからも演奏されることでしょう。
 フランツ・ドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」はパユのフルート独奏です。この作品は日本では古くから愛奏されているドップラーの代表作です。3つの楽章で構成されますが、原曲はフルートとオーケストラのための作品です。第1楽章のモルト・アンダンテは特徴的な主題が歌われ、一度聴いたら忘れられないほどです。第2楽章のアンダンティーノ・モデラートは流麗なフルートが素晴らしいです。第3楽章のアレグロはハンガリーのダンスを思わせる速いテンポのフルートが凄いです。さすがにパユのフルートは素晴らしいです。
 フランツの弟カール・ドップラーの「ハンガリーの歌による変奏曲」はフルートとピアノための作品。冒頭に歌われる主題はリストのハンガリーの民謡による幻想曲にも使われていますのですぐに分かります。3つの楽章で構成され、演奏時間は6分ほどの小品ですが、これが世界初録音になります。アドリアンの名演奏で歌われます。
 フランツとカール・ドップラー共作の「ハンガリー田園歌」は2本のフルートとピアノための幻想曲です。4つの楽章で構成されていますが、これも世界初録音になります。第1楽章には「ハンガリー田園幻想曲」の第1楽章の主題が歌われます。こちらが原曲のようです。第2楽章:アンダンテ、第3楽章:アレグロ、第4楽章:ポコ・メノとフランツの「ハンガリー田園幻想曲」にはない主題が歌われます。
 フランツ・ドップラーの「森の小鳥たち」はフルートと4本のホルンのための作品です。パユのフルートとアルシス・ホルン四重奏団のよる演奏です。ホルンはモーツァルテウムの首席ヒンターホルツァーを中心としたアンサンブルです。森の雰囲気をホルンで、森でさえずる小鳥はフルートで演奏するという名作です。2つの楽章で構成されています。素晴らしいアンサンブルが聴かれます。
 フランツ・ドップラーの「フルートとピアノのための大幻想曲」はアドリアンのフルートで演奏されています。5つの楽章で構成される名曲です。変奏曲や「ボレロ」のリズムがあって楽しい作品です。
 フランツ・ドップラーの「祖国より」は2本のフルートとピアノのための祝祭曲で、これが世界初録音になります。6つの曲で構成されています。第2曲は「チロルの歌」、第4曲は「スロヴァキアの踊り」、第5曲は「ルテニアの踊り」となっていてそれぞれが民俗的なうたもあって楽しい作品です。
 ドップラー兄弟の隠れた作品を紹介してくれる素晴らしいアルバムです。


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