ヨハネス・ヒンターホルツァー
ミヒャエル・ハイドン/ホルン小協奏曲、ロマンス、他 |
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D(cpo 777 538-2)
ミヒャエル・ハイドン/管楽器の協奏曲集
1.ホルン小協奏曲ニ長調MH53
2.フルート協奏曲ニ長調MH81
3.トロンボーン小協奏曲へ長調MH61
4.トランペット小協奏曲ハ長調MH60
5.ホルンとトロンボーンのための
コンチェルティーノ ニ長調MH86
6.ファゴット小協奏曲変ロ長調MH133
7.ホルンのためのロマンス変イ長調MH806
ヨハネス・ヒンターホルツァー
(ナチュラルホルン)(1、5&7)
リンデ・ブルンマイア=トゥッツ(フルート)(4)
ノルベルト・ザルヴェンモーザー(トロンボーン)(3)
フランツ・ランドリンガー(トランペット)(5)
倉林 マリ子(ファゴット)(6)
ウォルフガング・ブルンナー指揮
ザルツブルク・ホーフムジーク
録音 2012年9月3〜9日
オリジナル楽器のザルツブルク・ホーフムジークによるミヒャエル・ハイドンの管楽器のためのコンチェルティーノ集です。
ホルンのためのコンチェルティーノ 二長調はヨーゼフ・ハイドンのホルン協奏曲第2番と同じ作品です。擬作とされてきた作品でここではミヒャエル・ハイドンの作品として録音されれいます。ヒンターホルツァーはナチュラルホルンで実に素晴らしい演奏をきかせてくれます。第1楽章のカデンツァもまた見事な演奏です。第2楽章のロマンティックな演奏、通奏低音のハープシコードの響きがまた癒されます。第3楽章のカデンツァは豪快で低音までよく響かせたものです、
フルート協奏曲ニ長調はトラヴェルソによる木管のやわらかい響きが大変きれいです。第1集の作品と比べると第1楽章は細かいフレーズが華やかな雰囲気を作ります。
トロンボーンのためのコンチェルティーノはセレナードMH61からの「ラルゲット」で5分ほどの小品です。明るい響きのトロンボーンがきれいです。
トランペットのためのコンチェルティーノはセレナードMH60から「アダージョ」と「アレグロ・モルト」の2つの楽章を演奏したものです。ランドリンガーのバロックトランペットはとてもオリジナル楽器とは思えないほどのきれいな音色です。
ホルンとトロンボーンのためのコンチェルティーノ ニ長調は古くから知られた作品でセレナードMH86から「アダージョ」と「アレグロ・モルト」の2つの楽章が演奏されます。やわらかな響きのホルンと明るく華やかな響きのトロンボーンが作り出す音楽は当時の宮廷でよろこばれたことでしょう。
ファゴットためのコンチェルティーノ変ロ長調は日本のファゴット奏者クラバヤシ・マリコによる演奏です。オリジナル楽器の太く重みのある響きで始まる小品で、「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」の単一楽章です。
ホルンのためのロマンス変イ長調はモーツァルトのホルン協奏曲第3番の第2楽章「ロマンツェ」を弦楽四重奏の伴奏に編曲して、ホルン・ソロにも若干手を加えています。これも単独で聞いても楽しい曲です。弦楽伴奏にもミヒャエルのオリジナルが入ります。ヒンターホルツァーの滑らかなホルンは素晴らしく、モーツァルトのオリジナルと共に名演として記憶に残しておきたいものです。 |
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