ウルリヒ・ヒューブナー

カール・シュターミッツ/ホルン三重奏曲、室内楽作品集
CD(cpo 999 737−2)

カール・シュターミッツ/室内楽作品集
1.フルート、ヴァイオリン、ヴィオラと
   通奏低音のための四重奏曲イ長調Op4−6
2.2つのフルートと通奏低音のための
               三重奏曲ト長調
3.フルート、ヴァイオリン、ホルンとチェロのため
             四重奏曲Op8−1
4.ホルン、ヴァイオリンと通奏低音のための
               三重奏曲変ホ長調
5.フルート、ホルン、2つのヴィオラと通奏低音
      のための四重奏曲変ホ長調Op11−3
  カメラータ・ケルン
  カール・カイザー(フラウト・トラベルソ)
  ミヒャエル・シュナイダー(フラウト・トラベルソ)
  ウルリヒ・ヒューブナー(ナチュラルホルン)(3〜5)
  インゲボルク・シェーラー(ヴァイオリン)
  アンドレアス・ゲルハードゥス(ヴィオラ)
  ライナー・ジッペリング(チェロ)
  ザビーネ・バウアー(フォルテピアノ)
   録音 2000年1月4〜7日

 カメラータ・ケルンによる珍しいシュターミッツの室内楽作品集です。いずれも18世紀当時の演奏を再現したオリジナル楽器によるものです。マンハイム楽派のシュターミツは独奏楽器を入れた交響曲(協奏交響曲)をたくさん書いた作曲家でしたが、室内楽作品も多く作曲しました。
 縦笛のリコーダーを横笛にしたフラウト・トラベルソは木管楽器のやわらかな響きがたまりません。このアルバムでは4のホルン・トリオ以外にすべて使われています。
 フルート、ヴァイオリン、ホルンとチェロのための四重奏曲はフルートが主役ですが、ホルンの出番も多く和音楽器としてだけでなくメロディもあります。ホルン、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲は3つの楽章が2分足らずの小品ですが、ホルンはソロ楽器として大活躍です。ヒューブナーの吹くナチュラルホルン(ユングヴィルト製)は豊かな音量とやわらかな響きが魅力です。
 フルート、ホルン、2つのヴィオラと通奏低音のための四重奏曲は変わった編成の作品ですが、フルートの響きが際立っています。もちろんホルンの出番も多くフルートの響きと調和のとれたやわらかな響きが宮廷のBGMやくつろぎの音楽として重宝されたことでしょう。


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