グリゴリー・ハスティス

ジョセフ・シュワントナー/ホルンと管弦楽のためのポエム「秋のあとに」
CD(hyperion CDA67493)

ジョセフ・シュワントナー/作品集
1.突然の虹(1986)
2.エンジェルファイア(2001)
  〜ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲
3.秋のあとに(1999)
   〜ホルンと管弦楽のためのポエム
4.セプテンバー・カンティクル(2002)
  〜オルガン、金管、打楽器、電気ピアノと
            弦楽のための幻想曲

  アン・アキコ・マイヤース(ヴァイオリン)(2)
   グリゴリー・ハスティス(ホルン)(3)
   ジェームズ・ディアズ(オルガン)(4)
   アンドリュー・リットン指揮
    ダラス交響楽団
   録音 2004年6月21〜23日

 ジョセフ・シュワントナー(1943〜)はアメリカの作曲家で日本では吹奏楽作品で知られています。
 「突然の虹」は1986年の作品、雷が鳴ったような打楽器の大きな音が印象的です。交響詩のような音楽です。
 アン・アキコ・マイヤースがヴァイオリン・ソロを弾く「エンジェルファイア」は2001年の作品。タムタムの連打と共にヴァイオリンのソロが始まります。打楽器の響きが伴うこの作品はシュワントナーの作品の特徴でしょうか。現代的でありながら響きの良さはなんともいえない幻想曲です。
 ホルンと管弦楽のためのポエム「秋のあとに」は1999年の作品。この作品も冒頭から打楽器の演奏に始まります。ホルンソロはミュートをつけてステージ裏で吹き始めています。やがてステージの前に立ってエキサイティングなホルンを吹きます。ホールの響きの良さは抜群で壮大な音楽になっています。中間部はハスティスのホルンが大変魅力的で弦楽の演奏も素晴らしいものです。後半は迫力があります。最後はまたステージ裏へ吹きながら去っていくという演出が面白いです。
 「セプテンバー・カンティクル」はオルガン、金管、打楽器、電気ピアノと弦楽のための幻想曲で2002年の作品。オーケストラにオルガンが加わって壮大な音楽になっています。木管が入りませんが厚い響きを作り出しています。声楽の入らないカンティクルは宗教的でもあり絵画的でもあります。


トップへ
戻る
前へ