デニス・ブレイン

ブリテン/セレナードOp31(1953)
CD(Regis RRC1365)

1.ブリテン/セレナードOp31
2.  〃  /冬の言葉Op52
3.  〃  /ミケランジェロの7つのソネットOp22

  デニス・ブレイン(ホルン)(1)
  ピーター/ピアーズ(テノール)(1〜3)
  ユージン・グーセンス指揮
   ロンドン新交響楽団(1)
  ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)(2&3)
  録音 1953年11月(1)
      1954年3月16&17日(2)  
      1954年7月17&18日(3)

 ブリテンがピアーズとデニス・ブレインのために書いた大変珍しい組み合わせ(テノール、ホルンと弦楽のための)のセレナードです。第1曲:プロローグと第8曲:エピローグはホルン独奏のために書かれ、しかも自然倍音だけで演奏するというものです。そのため高いB♭付近の音が不安定になり調子っぱずれの音が出ます。初めて聴くと違和感があるのですが、これが何度も聴くうちに快感になってきます。ノクターン、エレジー、賛歌など超絶技巧のホルンが聞かれます。円熟期のピアーズの歌唱の魅力はなんといっても素晴らしいものです。1944年にはブリテン/ボイド・ニール合奏団との共演で録音していましたが、アレキサンダーに代えたこの2度目の録音は2人の甘い響きと歌声がこれ以上望めない名演奏を生みました。
 「冬の言葉」と「ミケランジェロの7つのソネット」はピアーズのテノール、ブリテンのピアノで初演されています。


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