デニス・ブレイン

モーツァルト/ホルン協奏曲全集/R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番
CDR(Treasures TRE-024)疑似ステレオ

1.モーツァルト/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.  〃    /ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.  〃    /ホルン協奏曲第3番変ホ長調
4.  〃    /ホルン協奏曲第4番変ホ長調
5.R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調

  デニス・ブレイン(ホルン)
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮(1〜4)
  ウォルフガング・サヴァリッシュ指揮(5)
    フィルハーモニア管弦楽団
   録音 1953年11月12、13&23日(1〜4)
       1956年9月22日(5)

 ブライトクランクのLPからの復刻です。モーツァルトはドイツ・エレクトローラ(1C0663 00414)リヒャルト・シュトラウスは英国のHMV(HLS-7001)からの復刻です。シュトラウスのブライトクランクはLPはありますがCD化はされていませんでした。
 デニス・ブレインのモーツァルトは明るく甘いトーンで聴く者をうっとりさせます。このように美しいモーツァルトはありません。ホルンを聴くならやっぱりブレインです。
 ホルン協奏曲第1番の冒頭からとてもホルンとは思えないような柔らかな音が響きます。ホルン協奏曲第3番とホルン協奏曲第4番のカデンツァの歯切れ良さ、低音から高音までにくいまでの安定した音色と音量、タンギング、レガート、滑らかな演奏・・・・はたしてブレインを越えるホルン吹きがいるかどうか・・・。私はホルン協奏曲第2番の演奏がとても好きで、特にロンドのうまさがたまりません。ちなみにこのブレインをサポートしたカラヤンはオーケストラもレガートで演奏するのでモーツァルトの美しさをこの上ないものにしています。
 リヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番はモノラル録音でしたが、ブライトクランクのレコードがあります。ブレインは1947年のSP録音がありますが、その時はラウーのピストンホルンでした。この録音はアレキサンダーのホルンでした。ブレインのシュトラウスは完璧な演奏、優れた音楽性と、この作品の代表的な録音です。


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