リチャード・バーディック

リチャード・バーディック/ホルンとテープのための音楽
CD(I Ching Music CD7)

リチャード・バーディック/ホルンとテープ
1.スカルプチュア第1番Op43a
2.スカルプチュア第2番Op43b
3.スカルプチュア第3番Op43c
           「ヘーゼルナッツ」
4.スカルプチュア第4番Op48
5.スカルプチュア第5番Op49
     「ドリーム・イン・ライト・ブルー」
6.Moments when we see Op44
       〜ホルンとテープのための
7.エレクトロニック・バード〜テープのための
8.バロック・シェイプスと宇宙の音楽
        〜ホルンとテープのための
9.スカルプチュア第1番Op43a(1982年初演版)

  リチャード・バーディック(ホルン)
   録音 2003年

 リチャード・バーディック(1961〜)はカリフォルニア生まれのアメリカのホルン奏者で、たくさんのホルン作品を作曲しています。
このアルバムはソロ・ホルンの作品とコンピューターを使った電子音楽とをホルンのための音楽です。
 スカルプチュア第1番はソロ・ホルンのための作品。1982年の作で重音奏法を使うふわふわした音楽です。口で音を出すところもあって面白いです。
 スカルプチュア第2番もソロ・ホルンのための作品。1982年の作でフラッタータンギングや重音奏法を使う音楽です。
 スカルプチュア第3番は「ヘーゼルナッツ」の副題があります。ソロ・ホルンで演奏されます。ここにはホルンとオルガンのための音楽Op42の主題が使われています。16分の大作です。
重音奏法が多いので低音が続きます。果てしない低音のアダージョのようです。
 スカルプチュア第4番はソロ・ホルンのための作品。フラッタータンギングや重音奏法を使いながら中高音も出します。
 スカルプチュア第5番はソロホルンのための小品。「ドリーム・イン・ライト・ブルー」の副題があります。低音の重音を使います。
 Moments when we see Op44は〜ホルンとテープのための音楽。コンピューターによる音楽とホルンの歌が面白いです。時には雑音のような電子音楽が入ります。この作品も低音の重音奏法が多いです。
 「エレクトロニック・バード」はテープのための作品でホルンは入りません。2分の小品です。エレクトロニック・バードとは電子音楽による鳥の鳴き声です。
 「バロック・シェイプスと宇宙の音楽」はホルンとテープのための音楽です。神秘的な電子音楽に始まり、やがてホルンが入ります。このアルバムで初めてホルンらしい主題が歌われます。
低音はほとんど使いません。ホルンの響きがきれいです。
 スカルプチュア第1番Op43a(1982年初演版)は最初のスカルプチュア第1番Op43aとはまったく印象の違うもので原典版というよりは、テンポが速く奏法にも違いがあります。面白いです。


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