アラン・シヴィル
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CD(PHILIPS PHCP-10363)
モーツァルト/協奏交響曲集
1.協奏交響曲変ホ長調K364
2.協奏交響曲変ホ長調K297b
アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)(1)
アリーゴ・ペリッチャ(ヴィオラ)(1)
ニール・ブラック(オーボエ)(2)
ジャック・ブライマー(クラリネット)(2)
アラン・シヴィル(ホルン)(2)
マイケル・チャップマン(ファゴット)(2)
サー・コリン・デイヴィス指揮
ロンドン交響楽団(1)
サー・ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
録音 1964年5月(1)
1972年8月29日(2)
モーツァルトの2つの協奏交響曲変ホ長調です。K364はヴァイオリンとヴィオラのための作品、K297bはオーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための作品です。これとは別にフルート、オーボエ、ホルンとファゴットのための作品K297Bもありますが、ここでは従来の版で演奏されています。
ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲は大変有名な作品で多くのヴァイオリン奏者とヴィオラ奏者が録音しています。モーツァルトの作品の中でも秀悦の作品ですが、協奏交響曲というマンハイム楽派の作り出したジャンルをマンハイム旅行で学んだモーツァルトがパリ旅行のあとで作曲したものです。ヴァイオリンとヴィオラのかけあいの絶妙なことは見事で、中でも第2楽章;アンダンテはハ短調で哀愁的な音楽が素晴らしい。モーツァルトの短調作品はどれも傑作です。
オーボエ、クラリネット、ホルンとファゴットのための協奏交響曲は4人のソリストが対等に演奏する他にはないような協奏曲です。名人ソリストが揃ってこそ名演が生まれます。ここでは70年代のロンドンの管楽器奏者が名人芸を繰り広げます。ブライマーのクラリネット、アラン・シヴィルのホルンという当時の名手が演奏したこの録音はマリナーのサポートで完璧なモーツァルトを歌っています。この4人のソリストはそれぞれモーツァルトの管楽器のための協奏曲をマリナーと録音しており、最後にこの協奏交響曲を録音していました。 |
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