ペーター・ダム

R・シュトラウス/ホルン協奏曲第1番、第2番(1975)
CD(EMI TOCE-13468)

R・シュトラウス/協奏作品集
1.ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.オーボエ協奏曲ニ長調

  ペーター・ダム(ホルン)(1&2)
  マンフレート・クレメント(オーボエ)(3)
  ルドルフ・ケンペ指揮
    ドレスデン・シュターツカペレ
  録音 1975年9月1日〜9日

 ケンぺのR・シュトラウス/協奏曲集の中からの抜粋です。
 2つのホルン協奏曲はペーター・ダムが演奏しています。1970年の録音のときよりもテンポは遅めで余裕のある演奏をしています。音色のきれいなことは変わりません。第1番は冒頭から驚きの明るい響きのホルンが聞かれます。第3楽章は力むことなく美しい響きを保ちながら流麗な演奏をしています。カデンツァの朗々とした演奏は見事なものです。
 ホルン協奏曲第2番は冒頭のソロが流れるように演奏され、この底抜けに明るい響きは他にないものです。ダムの演奏は強奏の部分でも力むことなくホルンの響きを大切にしています。第3楽章はホルンもさることながらケンペの作り出すオーケストラの響きの美しさにも注目です。
 オーボエ協奏曲はシュトラウス晩年の作品でオーボエの美しさと豊かな表現力をしめしてくれます。なおソロを吹くマンフレート・クレメントはこのときはバイエルン国立歌劇場の首席奏者で、1980年秋からバイエルン放送交響楽団の首席になっていました。その美しいオーボエはオーケストラのチューニングでのA音を吹いただけでも感動したそうです。


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