デイル・クレヴェンジャー
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LP(TELDEC K28C−374)
1.ハイドン/ホルン協奏曲第1番ニ長調
2.M・ハイドン/ホルン小協奏曲ニ長調
3.ハイドン/ホルン協奏曲第2番ニ長調
デイル・クレヴェンジャー(ホルン)
ヤーノシュ・ローラ指揮
フランツ・リスト室内管弦楽団
録音 1983年6月
このLPはもうLP製作も末期の時代に発売されてます。もちろんデジタル録音です。クレヴェンジャーの演奏は豊かな音量でハイドンを吹いています。
ホルン協奏曲第1番のカデンツァは自作でよくできています。第2楽章の落ち着いた演奏、第3楽章のアレグロは程よいテンポできれいな演奏です。カデンツァはオリジナルで低音から高音まで自在に吹いています。
ホルン協奏曲第2番はきれいな弦楽にのって軽やかなホルンが流れます。カデンツァが面白くクレヴェンジャーが自在に吹きまくるところが印象的です。コーダでアドリブもあります。第2楽章も弦楽に聞き惚れてしまいますがホルンの優しい響きにもうっとりです。第3楽章のカデンツァがまた長くて素晴らしい演奏です。コーダにアドリブが入ります。
ミヒャエル・ハイドンのホルン協奏曲(コンチェルティーノ)はバルボトゥやタックウェル、バウマンの録音に次ぐものでした。クレヴェンジャーの演奏は第1楽章のおだやかなラルゲットがとても気持ちの良い演奏です。またやわらかな響きのホルンが素晴らしくカデンツァの転調が哀愁的に聞こえます。第2楽章:アレグロ・ノン・トロッポは時折アドリブを入れながら演奏しています。タックウェルのアドリブと比べるのも面白いです。実に巧みな演奏です。カデンツァも凝っています。第3楽章:メヌエットはアドリブが面白いです。アドリブというよりもヴァリエーションになっています。コーダ部分にはホルンは入りませんがこの演奏は素晴らしい名演です。 |
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