ペーター・ダム

ウェーバー、ロルツィング、シューマン／ホルン協奏曲集

CD（ドイツ・シャルプラッテン　３２ＴＣ－６９）

　ホルン協奏曲集
１．ウェーバー／コンチェルティーノ　ホ短調Ｏｐ４５
２．ロルツィング／コンツェルトシュテュック　ホ長調
３．サン＝サーンス／演奏会用小品Ｏｐ９４
４．シューマン／４つのホルンのための
　　　　　　　　　　コンツェルトシュテュックＯｐ８６
　　　ペーター・ダム（ホルン）（１～４）
　　　クラウス・ピーツォンカ（ホルン２）（４）
　　　ディーター・パンサ（ホルン３）（４）
　　　ヨハネス・フリーメル（ホルン４）（４）
　　　　　ジークフリート・クルツ／
　　　　　　　ドレスデン・シュターツカペレ
　　　　　録音　１９８３年６月２９日～７月４日

　このＣＤは１９８６年１月に私が初めてＣＤプレーヤーを買って、すぐに買い求めた４枚のＣＤの中の記念すべき１枚でした。ＣＤコレクションの第１号、登録番号０００１番のＣＤです。
　さてこれはまたダムにとっても大変な曲を選んだものですが、シューマン以外は初めての録音でした。ウェーバーの演奏は遅めのテンポでしっかりしかもきれいに演奏してます。
　ロルツィングの協奏曲は今でも他に録音がない貴重な演奏です。オペラ作曲家の作品ということでメロディーは美しいですが、非常にきつい曲です。低音から高音まで自在に吹くことを要求しています。ダムはゆっくりと確実に演奏していました。私は７０年代のライヴ録音（ハウプトマン）を持っていますが、ハウプトマンの速いテンポと比べると遅いですが、きれいに演奏しています。
　サン＝サーンスは見事な演奏でした。シューマンのコンツェルトシュテュックは２２年ぶりの録音でした。こちらもやや遅めのテンポで確実に演奏しています。そのため派手さはありません。
　このＣＤはロルツィングを聞けるということでも貴重な録音です。
なお、これは国内盤の初版で３２００円でしたが、まだ消費税がかかる以前のＣＤでした。税金の記載がないのは今では懐かしいＣＤでしょう。発売は１９８５年でした。